官民連携プロジェクト、実質第1号始動へ

2011/07/21

ダンハリ(カビテ州)~南ルソン高速道路接続

遅れ気味であったアキノ政権の官民連携(PPP)事業がようやく始動するとの期待が高まった。

これまで、アキノ政権下でのPPPプロジェクト初入札案件と位置づけられた、首都圏軽量高架鉄道であるライトレール・トランジット(LRT)1号線の運営・保守業務(O&M、期間4年間で1年間の延長あり)入札手続きが、途中で棚上げ状態になるなど、PPPの行方に懐疑的な見方が拡がり始めていた。

そのようなかで、官民提携(PPP)事業2010年の優先10案件の1つに挙げられていた「ダンハリ‐南ルソン高速道路(SLEX)リンク・ロード・プロジェクト」の入札手続きが開始された。このプロジェクトは国家経済開発庁(NEDA)の閣僚級投資調整委員会(ICC-CabCom)により4月29日に認可された。

同プロジェクトは、ダンハリ(カビテ州)とスサーナ・ハイツのインターチェンジに近いSLEXとを接続する道路(全長約3.68km、4車線‐2車線x2)の建設事業。当時、総事業費は14億ペソと見積もられている。カビテとマニラ首都圏を接続し、カラバルソン(第4A地域:カビテ、ラグーナ、バタンガス、リサール、ケソン)地域の投資先としての競争力を高めるのが狙い。

LRT1号線運営・保守業務に関する入札が現在のような棚上げ状態が続くならば、「ダンハリ‐南ルソン高速道路(SLEX)リンク・ロード・プロジェクト」が実質第1号入札案件となりそうだ。