比三菱自動車、上半期の商用車販売台数首位

2011/07/14

10.5%増の1万5997台、総合でも2位の座強固に

フィリピン上半期の新車販売台数が前年同期比1.6%減と不振ななか、三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の販売台数は同7.7%増と堅調に推移している。

既報の通り、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年上半期(1月~6月)の国内四輪新車総販売台数は前年同月比1.6%減の7万台であった」と発表した。これは、CAMPIの今年の販売伸び率目標4~5%増を下回るペースである。車種別では、商用車が前年同期比2%減の4万6504台、乗用車が同0.8%減の2万3496台となっている。 

なお、7万台という上半期累計販売台数は、CAMPIを脱退した現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARIの上半期の販売台数は前年同期比5%増の1万0355台であり、HARI分を含めると上半期の総販売台数は8万0355台となる

いずれにしても、東日本大震災に伴う部品供給不足などで業界全体としてはマイナス成長を余儀なくされるなか、三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の総販売台数は前年同期比7.7%増の1万6865台と堅調に推移している。HARIなどを除いたCAMPI速報ベースでは、市場シェアは24%で、トヨタ・モータース・フィリピン(TMPC)の36%に次ぐ第2位の座が強固になっている。

MMPCは特に商用車が同10.5%増の1万5997台と好調で、シェア34%に達し、トップ常連のTMPCを抑え首位となった。そのうち、小型商用車(LCVs)が1万5759台、トラック・バスが238台であった。

小型商用車の中では、中型スポーツ多目的車モンテロ・スポーツが同3.7%増の6408台、ピックアップのストラダが同3%増の1996台と堅調であった。現地生産の多目的車アドベンチャーは同14.5%増の3553台、L300 が同8.5%増の3163台と好調であった。一方、トラック部門では昨年投入したふそうキャンターが好調であった。

なお、MMPCのシェアは2008年14.1%、2009年17.6%、2010年19.2%(以上HARIを含むベース)と上昇基調を辿っている(三菱モーター・フィリピンズのウエブサイトなどより)。