上半期の新車販売1.6%減(比自工会速報ベース)

2011/07/11

7万台(現代車除く)に、現代車加算で8万0355台
販売首位はトヨタ、2位三菱、3位現代、4位ホンダ


フィリピンの四輪車新車の販売台数が4月、5月、6月と3カ月連続で前年同月比マイナスとなった。

フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年6月の国内四輪車新車販売台数は前年同月比15.2%減の1万0978台にとどまった」と発表した 。4月の同4.5%減、5月の11%減に続き、3カ月連続のマイナス成長となった。東日本大震災後の日本からの部品や完成車供給減少の影響が一段と顕在化したといえる。

なお、上記の6月の総販売台数1万0978台などという数字は、CAMPIを脱退した昨年第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分などを除いた数値間の比較である。ちなみに、HARIの6月の販売台数は前年同月比13%増の2293台であったと報じられている。HARI分を含めた6月の販売台数は1万3271台となる。ちなみに、昨年6月のHARI分などを含めた販売台数は1万5189台であった。

2011年上半期(1月~6月)の国内四輪新車総販売台数は前年同月比1.6%減の7万台であった。そして、CAMPIの今年の販売伸び率目標4~5%増を下回るペースとなっている。車種別では、商用車が前年同期比2%減の4万6504台、乗用車が同0.8%減の2万3496台となっている。

なお、7万台という上半期累計販売台数も、上記のように現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARIの上半期の販売台数は前年同期比5%増の1万0355台と報じられている、HARI分を含めると上半期の販売台数は8万0355台となる。

上半期のメーカー別総販売台数トップは、トヨタモーター・フィリピンズの2万4984台、2位は三菱モーター・フィリピンズの1万6865台であった。3位は今回の発表分に含まれていない現代アジア・リソース(HARI)の1万0355台、4位ホンダカーズ・フィリピンの6991台などと続く。

2011年1~6月の自動車産業販売実績(現代車等含まない自工会速報ベース、単位:台)
車種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 合計
乗用車 3,997 3,859 4,570 3,868 3,274 3,928 23,496
商用車 7,049 7,613 9,205 7,948 7,639 7,050 46,504
合計 11,046 11,472 13,775 11,816 10,913 10,978 70,000
(出所:フィリピン自動車工業会資料から作成)

参考のため再掲載:フィリピン四輪車新車の車種別販売台数(現代車等を含めたベース、単位:台)
2005年 06年 07年 08年 09年 2010年 2011年目標
乗用車 35,631 38,479 41,213 44,425 46,228 58,691
商用車 61,432 61,062 76,690 80,024 86,216 109,799
合計 97,063 99,541 117,903 124,449 132,444 168,490
前年比 +10.2% +2.6% +18.4% +5.6% +6.4% +27.2% +4~5%
(出所:フィリピン自動車工業会資料から作成)