NTTドコモ、携帯電話での海外送金サービス開始

2011/06/28

 当初送金先はフィリピン、ブラジル、中国、韓国
 比スマート社が電子マネー口座向け着金機能提供
 日本初の携帯から携帯への海外送金を実現


 NTTドコモ(ドコモ)は、携帯電話による海外送金サービス事業へ参入すべく、既に登録済みの資金移動業 についての変更申請を実施し、7月7日より、海外向け送金を可能とするサービス「ドコモ マネートランスファー」を提供開始する。


 携帯電話による海外向け送金は、既に提供済みのドコモ ケータイ送金の基盤を活用し、事前に設定したドコモ口座 から海外の金融機関窓口などへの送金を競争力ある手数料にて可能とする。
 ドコモ口座は、iモードケータイから「ドコモ ケータイ送金」のサイトにてネットワーク暗証番号を入力、利用規約への同意次第、利用できる。

 また、ドコモがフィリピンで出資提携しているPLDTの携帯電話事業運営子会社スマート・コミュニケーションの電子マネー口座向け着金機能の提供により、携帯電話事業者として日本で初めてケータイからケータイへの海外送金を実現する。

 サービス提供開始当初の送金先は、日本における外国人登録人口の約8割を占める人々の出身国であるフィリピン、ブラジル、韓国、および中国とし、今後さらに拡大していく。また、iモードケータイによる海外送金サービスから着手し、順次スマートフォンへとサービス開発を進めていく。なお、サービス提供開始にあたり、ドコモインフォメーションセンターでは、より多くの顧客が利用しやすいよう、日本語、英語に加え、中国語、韓国語、ポルトガル語による電話問い合わせに対応する。

 このサービス提供にあたっては、マネー・ローンダリング(資金洗浄)などの不正利用を防止するため、サービス利用登録時の本人確認に加え、コンプライアンスレベルの向上を実現するためのフィルタリングおよびモニタリングシステムを導入している。

<「ドコモ マネートランスファー」の概要>
1.特長
・海外送金に際し、送金者側の銀行口座開設が不要
・競争力のある送金手数料
・携帯電話での送金指示完結が可能
・迅速で安心な送金が可能

2.送金方法
①利用登録申し込み
iモードもしくは電話で申込書を請求、必要事項を記載し、本人確認資料を添付の上返送し、本人確認完了後に申込み完了
②ドコモ口座へ入金
ペイジー対応の銀行ATMおよびモバイルバンキング、インターネットバンキングでドコモ口座へ入金
③送金指示
ケータイで送金金額、受取人氏名、受取方法などを指示し、パスワードを送金先へ連絡

3.受取方法
パスワードを確認し、海外の提携受取金融機関の指定口座や窓口などで送金された金額を受取る
①提携銀行口座への入金による受取り
②提携受取金融機関窓口での現金受取り
③SMART マネーによる受取り

4.送金手数料:一回の送金につき一律1,000円

5.送金対応時間:午前6時から翌日午前3時(日本時間)

6.送金先と送金可能通貨など
①送金先国 : フィリピン、ブラジル、韓国、中国(今後拡大予定)
②送金可能通貨:送金先現地通貨もしくは米ドル、フィリピンではペソ
③ 送金上限額(送金手数料込み): 1カ月あたり50万円、1日あたり45万円
④最低送金額(送金手数料込み):1回あたり7,000円

 なお、フィリピンでは、アライド・バンク、セブアナ・リュイリエー・サービス、チャイナ・バンク、ミッシェル・リュイリエー・ファイナンシャル・サービスでの窓口受取が可能である。窓口受取の際はXpress Money Servicesを利用した海外送金の受取りであることを伝えること。
 
 一方、口座入金が可能な金融機関は以下の通り。
 バンコ・デ・オロ、バンク・オブ・コマ―ス、BPI、BPIファミリー、チャイナ・バンク、シティバンク、DBP、イースト・ウェストバンク、HSBC、ランドバンク、メトロバンク、フィリピン・トラスト・バンク、PBCom、PNB、RCBC、セキュリティー・バンク、スマートマネー、UCBP(11年6月27日の株式会社NTTドコモのプレスリリースなどより)。