5月の新車販売、11%減の1万0913台に
2011/06/09
東日本大震災後の部品供給不足で低調
三菱3117台で首位、トヨタ2位との報道
5月の四輪車新車販売台数は、2カ月連続で前年同月比減少となった。
6月9日付けフィリピン・スター紙電子版によると、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年5月の国内四輪車新車総販売台数は前年同月比11%減、前月(2011年4月)比7.6%減の1万0913台にとどまった」と発表した 。
4月の総販売台数も前年同月比4.5%減、前月(2011年3月)比14.2%減であり、2カ月連続のマイナス成長となった。東日本大震災後の日本からの部品や完成車供給減少の影響が一段と顕在化したといえる。
なお、上記の5月の総販売台数1万0913台などという数字は、CAMPIを脱退した昨年第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分を除いた数値間の比較である。ちなみに、HARI分などを含めた昨年5月の販売台数は1万3995台であった。
5月の企業別動向では、三菱モーター・フィリピンズが3117台で首位となったことが注目される。首位常連のトヨタモーター・フィリピンズは3017台にとどまり、2位に後退した。トヨタは部品供給不足による5月の大幅減産という一時的要因が響いた。三菱が前月比11%増であったのに対し、トヨタは同34%減と明暗を分けた。HARIを除く第3位はホンダカーズ・フィリピンの1115台であった。
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