サンミゲル、さらなる多角化や国際化推進を表明

2011/06/08

業績急向上続く、アジアの有力企業買収の可能性

 サンミゲルは6月7日に、年次株主総会を開催した。

 株主総会では、エドゥアルド・コファンコ会長兼CEO、ラモン・アン社長兼COO、元貿易産業相のロベルト・オンピン氏ら15名の取締役が選出された。そして、その後の取締役会において、コファンコ会長兼CEO、ラモン・アン社長兼COOが再任された。

 コファンコ会長は、近年推進しているインフラなどの多角化事業が開花期を迎えており、今後その多角化効果が一段と顕在化、業績はさらに向上するであろうとの自信を表明した。

 サンミゲルの2010年の売上高は前年比41%増の2461億ペソ、営業利益は同77%増の348億ペソ、一時的損益を除外したコア純利益は同倍増となった。
 そして、2011年第1四半期の売上高は前年同期比183%増(約2.8倍)の1266億ペソ、営業利益は同199%増(約3倍)の173億ペソ、純利益は同146%増(約2.5倍)の71億4000万ペソと、大幅続伸した。

 コファンコ会長は、この業績向上には、買収した石油元売り最大手のペトロンや、既にフィリピンのトップグループに浮上した電力事業などが寄与していると強調。
 電力事業の2010年売上高は661億ペソ、償却・税金・利払い前利益(EBITDA)は217億ペソに達しているが、今後5~7年間で、発電能力を倍増させる方針と表明した。ペトロンも750億ペソを投じて、バタアン製油所を、ユーロ4環境基準に合致した超近代化・効率化施設とする方針である。

 また、従来事業のパッケージ部門でも海外売上高が増加するなど、事業基盤の地理的な拡大も進展している。今後、海外でのM&Aにも積極的に取り組むようであり、まもなく、アジアの有力企業買収が実現するとの観測もある。

 コファンコ会長はこのような新規分野への積極参入・投資、フィリピン経済の安定的な成長や人口増加を背景に、サンミゲルの業績・業容は今後さらに拡大するとの自信を表明した(11年6月7日のフィリピン証券取引所回覧4349-2011号などより)。