双日、ビジネスジェット事業を本格化
2011/06/07
ACスービックに営業統括責任者派遣
双日は、ビジネスジェット事業に積極的に取り組んでいる。
双日は、グアムを拠点としビジネスジェット運航に実績のあるAC(Aviation Concepts)社を傘下におさめ、同社を通じて運航サービスの提供やチャーターフライトの販売をアジア全域で展開しつつある。
昨年9月には、新拠点であるフィリピンのスービック・ベイ国際空港に進出した。大型機10機(中型機であれば15機)を格納できる格納庫に加え、屋外に最大18機まで駐機可能なスペースを確保している。スービック・ベイ国際空港は24時間運行が可能で、アジア各地へのアクセスも良いというメリットを生かし、アジアの新規顧客を開拓していく方針。さらに、経験豊富な整備士の確保が容易なことから、将来は重整備拠点としても活用していく計画である。
ス―ビック進出以来、フィリピンでの事業本格化に向け、施設改修・整備、人的資源整備を進め、事業体制が整ってきた。この5月には、新最高責任者(COO)として、業界経験の豊富なマーク・ティボルト氏の起用を発表した。ティボルト氏はこれまで、タイのMジェットCEOや香港メトロジェットのCOOなどを務めてきた。
さらに、6月1日付けで、双日の櫻井洋平氏が、営業統括責任者として、AC社スービックに赴任した(Tel:+63 47 250 1100 、 Fax:+63 47 250 0955)。そして、成長著しいアジア富裕層向けにビジネスジェット機の販売、チャーター販売、運航/整備管理、格納庫賃貸、航空機運用や売却支援事業の拡大を図っていく。
なお、ビジネスジェットは、定期便が就航していない地域でも自由にフライトを設定することが可能で、セキュリティーの確保もできることから欧米企業を中心に活用が進んでいる。近年、中東やアジアで需要が拡大しており、アジアだけでも、今後5年間で約350機のビジネスジェットの新規需要が見込まれている。双日は、新拠点の開設や営業体制強化により、サービス品質のさらなる向上を図るとともに、アジアの需要拡大に対応していく方針である。
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