比三菱自動車、販売目標11%増の3万6千台を継続

2011/05/27

業界目標4~5%増を上回り、第2位の座さらに強固に

 三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の堅調ぶりが目立つ。

 
MMPCの2010年の販売台数は前年比39.5%増の3万2422台と大幅増加した。シェアは2008年14.1%、2009年17.6%、2010年19.2%へと上昇基調を辿っている。首位のトヨタモーター・フィリピンズに次ぐ第2位の座を強固なものにしつつある。
 
 2011年に入ってもMMPCの販売台数は堅調に推移している。年初4カ月間では、前年同期比7.4%増の1万0945台で、業界全体の4.7%増(比自工会発表ベース、韓国の現代車含まず)を上回るペースで推移している。4月には、東日本大震災に伴う部品供給不足の影響が顕在化したが、市場シェアは22.8%(比自工会発表ベース、韓国の現代車含まず)に達した。

 現地生産車のアドベンチャーが前年同期比18.4%増の2469台、L300が同13.2%増の1972台に達した。アドベンチャーとL300の販売台数は全体の4割を占めている。部品の現地調達比率は50%超であるとのこと。一方、モンテロやストラダはタイから輸入されている。販売構成比率は約50%であるが、タイからの輸入は継続されているとのこと。

 5月は、東日本大震災の影響が一段と顕在化する可能性はある。しかし、年後半からその影響は薄れていくと見られる。5月27日付けフィリピン各紙電子版によると、MMPCは、2011年の販売台数年初目標である前年比11%増の3万6000台を継続する意向。需要は堅調であり、東日本大震災の影響が薄れれば、達成可能とのことである。業界全体の販売目標は4~5%増であることから、MMPCのシェアが一段と上昇することになる(三菱モーター・フィリピンズのウエブサイトなどより)。