比トヨタも50%減産、当面週3日のみ生産との報道

2011/04/28

 4月29日付けフィリピン・スター紙ネット版によると、トヨタモーター・フィリピンズ(TMPC)では、聖週間の生産停止期間(当初予定より3日間増加)が明け4月25日に生産が再開されたが、日本からの部品供給が正常化されておらす、当面、生産調整を行わざるを得ない状況である。
 

 TMPCのバイス・プレジデントのロメル・グティエレス氏が、「TMPCは当面50%の減産を行うことを決定した。そのために、1週間の生産日を3日間のみとし、2交代制も停止する」と表明したとのことである。週3日生産体制は、とりあえず6月までの緊急措置とし、日本からの部品供給が正常化されれば、速やかに通常生産体制に戻す方針。ただし、日本からの部品供給正常化時期は定かではない。

 グティエレス氏は、日本からの新たな部品供給が停止したままであると仮定した場合、在庫部品でどの程度の期間生産が継続可能かとの質問には答えなかったとのこと。また、減産にともなう人員削減は行わず、生産停止日は研修などに充てる方針であると表明したとのことでもある。

  TMPCはこれまでは、サンタロサ工場において、小型乗用車ヴィオスと多目的車イノーバを年間3万台、1日当たり120台のペースで生産してきた。このペースが、当面半減することになる。

 なお、既報の通り、ホンダカーズ・フィリピン(HCPI)も、日本での不安定な状況や本田技研工業の海外生産用部品減産を受けて、4月から生産数量50%削減という一時的な減産措置を講じている。