4月25日に、繊維・化学品を幅広く手掛ける蝶理は、「この度、フィリピンに事務所を設置した」と発表した。マニラ事務所は、海外事業拡大の施策の一環として、重点地域と位置付けている東南アジアに拠点を拡充するものである。 当初は化学品事業を中心に、FTAを活用した日本・中国とASEAN域内との輸出入取引をさらに拡大すべく、営業活動を展開していく。

　事務所名称あは蝶理株式会社マニラ事務所、住所はマニラ首都圏マカティ市アヤラ・アベニュー6801、LKGタワー21階、電話番号(63)2-846-0894、FAX番号(63)2-846-2050。

　なお、蝶理は、原材料の調達から生産、販売までを海外で一貫するビジネスモデルの構築を推進している。特にアジアでの事業基盤拡充に注力している。4月25日に「中国・山東省に合弁縫製工場を設立」とも発表している。具体的には、陵県恒豊紡織品有限公司、青島雪達集団有限公司の２社をパートナーとするカットソーの合弁縫製工場（徳州恒蝶服装有限公司）を山東省徳州市に設立した。
　これは、繊維製品事業の拡大に向け、中国の沿岸部に集中していた生産基地を山東省内陸部に設立することにより、生産基盤の安定化を図ることを目的としている。合弁工場を安定した生産拠点として活用し、対日輸出のみならず、中国内販の拡大を目指す（11年4月25日の蝶理株式会社発表より）。