比トヨタ、2018年の年間販売10万台を目指す

2011/04/19

販売網拡充へ、28番目の代理店マニラに開設

 トヨタ・モーター・フィリピンズ(TMPC)の28番目の販売代理店であるトヨタ・アバド・サントス(TAS)が、マニラのホセ・アバド・サントス通りにオープンした。TASは5791平米の規模で、8台の展示場、情報カウンター、部品・アクセサリーカウンター、顧客ラウンジ、車輛登録・自動車保険関連オフィス、3つの商特別談室、10の車体・塗装作業場、8つの一般作業場、4つのクイックサービス場などを有する。主に、西部マニラを営業基盤として、月間150台の販売を目標とする。

 トヨタ・モーター・フィリピンズ(TMPC)は、創業30周年にあたる2018年までに年間販売10万台を達成し、トヨタ100K(10万台)クラブ入りを目指す。そのために販売ネットワーク拡充を進めており、TASオープンもその一環である。

 TMPCは、1988年にトヨタ自動車のフィリピン車両製造/販売拠点として設立され、1989年から生産/販売を開始した。TMPCの出資比率はトヨタ自動車34%、 三井物産15%、メトロバンク・グループ51%、従業員数は約1,300名である。

 ちなみに、TMPCの2010年販売台数は前年比23.1%増の5万6855台に達し、1988年の創業以来の年間最高記録を更新した。TMPCは年初から月間販売更新記録を続け、12月には5623台に達し月間販売台数更新で2010年を締めくくった。

 2010年のTMPCの総販売台数5万6855台の市場シェアは33.7%で、2位の三菱モーター・フィリピンズの19.2%を大きく引き離しての断トツの首位であった。このうち、乗用車販売台数が2万1032台、シェア35.5%でトップであった。一方、商用車販売台数も3万5823台、シェア32.8%でトップであった。すなわち、フィリピン自動車市場の三冠王(総合販売台数、商用車販売台数、乗用車販売台数いずれもトップ)であった。このTMPCの3冠王は9年連続の偉業である。

 TMPCは、2011年も主力の小型セダン「ヴィオス」や多目的車「イノーバー」などの拡販などにより、前年比7~9%増の6万1000~6万2000台を目指す。すなわち、連続での年間最高記録更新を目標とする。2011年第1四半期の販売台数も前年同期比12.2%増の1万3845台と、好調に推移している(11年4月19日のトヨタ・モーター・フィリピンズ発表などより)。