JICA、30日に408億円の円借款契約調印へ

2011/03/27

フィリピンの道路改善・補修・維持支援
日本は震災にもかかわらず比支援との報道

 3月26日付けフィリピン各紙ネット版などによると、国際協力機構(JICA)は、3月30日に、フィリピン公共事業道路省(DPWH)と財務省(DOF)の間で、フィリピンの道路改善・補修・維持」を対象とする408億円(214億ペソ)の円借款貸付契約に調印する予定。これは、フィリピン政府の国道の質や安全基準を高める政策を支援するものである。


 今回の円借款は、130キロメートルの道路改善、650キロメートルの道路維持、600キロメートルの道路補修などに充当される。 融資期間は25年間(当初7年間は返済猶予期間)、金利は年1.4%とのこと。

 対象道路は、アリンガイ~ラオアグ、サンタ・リタ~ヌエバエシハ、リパ~アラミノス、ボンガボン~バレル、タラべラ~リサール、アラミノス~サンパブロ~ティアオン、ミンドロ西海岸道路、リパタ~アグサン、・デルノルテ、カルメン~ダバオ市など。

 なお、日本(JICA経由)は、対フィリピンODAの最大の供与国。2010年末時点のJICAの対比ODAコミット額は96億1000万ドル(約4162億ペソ)で全体の36%を占めている。第2位は世界銀行の21%、第3位が中国の12%、第4位がアジア開発銀行(ADB)の10%などと続く。

 3月28日付けフィリピン各紙は「日本は大震災にもかかわらず、フィリピン支援を継続」、あるいは「苦境の中で、日本はODE支援確約を遵守」などと報じている。