昨年の金属鉱物生産額39%増の1111億ペソ
2011/03/22
コーラル・ベイ・ニッケル社、27%増の98億ペソ
(11年3月22日のフィリピン鉱山地勢局発表より)
鉱山地勢局(MGB)のデータ(2011年2月28日現在)によると、2010年の金属鉱物生産額は前年比39%増の1,110億8,700万ペソだった。2009年は796億6,100万ペソ。稼働金属鉱山数が前年より増えたことが主な要因。稼働金属鉱山は、2010年第4四半期末現在、計28カ所で前年(23)より5カ所増えた。増えたのはニッケル鉱山で現在15カ所(前年10カ所)が操業中。
生産額増大に最も寄与したのは金で前年比34%増の705億1,000万ペソ、生産量は前年比10%増の4万847kg。次いで銅精鉱の157億7,600万ペソ(前年比46%増)、生産量23万6,814DMT(前年比16%増)。以下、未精錬ニッケル鉱石132億ペソ(87%増)、生産量1,317万2,543DMT(59%増)。ニッケル精鉱97億9,500万ペソ(27%増)、生産量3万3,539DMT(11%増)。このニッケル精鉱生産は、日系企業コーラル・ベイ・ニッケル社によるものである。そのほか、銀11億9,000万ペソ(66%増)、生産量4万1,004kg(21%増)。亜鉛5億300万ペソ(18%増)、生産量1万9,819DMT(8%減)など。