日系自動車企業、地震の影響を調査

2011/03/16

比ホンダ自、比日産の影響は軽微か

2010年のフィリピン四輪車新車総販売台数は前年同月比27.2%増の16万8,490台となった。そして、1996年に記録した年間過去最高記録である約16万2千台を14年ぶりに更新した。

ただし、主要5社(トヨタ自動車、三菱自動車、本田技研工業、いすゞ自動車、フォードの現地子会社)のフィリピン現地生産車の販売台数は前年比18%増の6万7951台。この5社で、現地生産台数の90%を占めるとのこと。すなわち、輸入車販売比率が高いといえる

したがって、3月11日に発生した東日本大震災のによる日本での自動車生産一時停止、生産の遅れなどが懸念される。フィリピンの日系自動車企業は東日本大震災の影響を調査中である。

3月17日付け各紙電子版によると、ホンダカー・フィリピンズ(HCPI)は、販売への直接的な影響はほとんどなかろうとのこと。HCPIはシビックとシティを現地生産している。アコード、ジャズ(日本名はフィット)、CR-Vを輸入しているが、タイからの輸入である。2011年の販売台数は前年比5%増を見込む。

また、日産モーター・フィリピンズも、日本からの輸入はティアナのみであり、セントラ、エクス・トレイルなどは現地生産しており、地震の販売への影響はほとんどなさそうである。

一方、トヨタ・モーター・フィリピンズは、ヴィオス、イノーバを現地生産、日本からレクサス、アルファード、RAV4、プレビア、ハイエースなどを輸入している。日本からの輸入車種が多いことから、日本での地震による一時操業停止などの影響を見極めているところとのことである。