リクルート、フィリピンの教育デジタル化を支援

オンライン学習動画サービス、公立高校へ導入

2017/05/30

 リクルート・マーケティング・パートナーズ(本社:東京都中央区)の海外子会社Quipper Limited社(本社:英国 ロンドン)が提供するオンライン学習動画サービス『Quipper Video(クイッパービデオ)』が、フィリピン自治体で導入されることが決定した。

 2013年1月に上院、下院を通過した「基礎教育改革法案」で、アジアで唯一10年制だった初等中等教育が12年制となり、2017年夏に12年生(高校3年生相当)が新設されるフィリピン。大きな教育環境変化を迎えるなか、公立学校でも電子教材を積極的に取り入れるなど、公教育のデジタル化が進みつつある。
 
 大学進学率の上昇も期待される一方、一斉授業で成績上位者と下位者の差が広がっていくことを懸念したマニラ首都圏ラスピニャス市は、下位層の成績底上げのためにデジタル学習の導入を検討、試験運用を経て、この度、次年度開始の2017年6月からQuipper Videoの採用が決定した。具体的な活用方法として、下記2通りを予定している。
1) 授業中 −生徒は授業冒頭にQuipper Videoの動画を視聴。その後、教師が補足の解説をおこない、ディスカッションなどを経て授業の最後にQuipper Videoの該当する演習問題を取り組む。
2)放課後、補習授業−学校のコンピュータ室でわからなかったトピックを個別で個人のペースでQuipper Videoで学習。

<導入概要>
【締結先】 :マニラ首都圏ラスピニャス市、フィリピン教育省−ラスピニャス市支部
【導入サービス】:Quipper Video
【導入対象】:市内公立高校(2校)G10、G11(高校1年生、高校2年生相当)、500名
【利用開始】:2017年6月
17年5月29日株式会社リクルート・マーケティング・パートナーズのニュースリリースなどより)。