ニチバン、テープ巻心回収でフィリピン植樹を支援

累計240万個突破、ネグロスのマングローブ林に

2017/05/31

 ニチバン(本社:東京都文京区)は、各種使用済み粘着テープの巻心を回収し、資源として再利用する環境活動「第7回ニチバン巻心ECOプロジェクト」を2016年9月1日から2016年12月12日まで実施した。

  全国から722団体(学校・企業・病院など)と245人の個人が参加した結果、今回は26万7,231個(重量換算5,033㎏)の巻心を回収することができ、プロジェクト開始からの回収個数は累計240万1,304個となった。

 回収した巻心は、段ボール用リサイクル資源として活用する。あわせて、リサイクルで生じる利益金とニチバンからの支援金を環境NGO『イカオ・アコ』に寄付し、同NGOが行うフィリピン・ネグロス島でのマングローブ植樹プロジェクトを支援する。6ヘクタールの土地に新たに2万7,328本を植樹する予定である。

 「ニチバン巻心ECOプロジェクト」は今回で7回目となり、環境教育という面から、本プロジェクトを授業などに取り入れる学校もある。「巻心ECOプロジェクト特設ウェブサイト」では小学校での取り組み(9校)を紹介しており、巻心を集めるための児童の自由なアイデアや、積極的に活動する様子を閲覧覧できる。

 またニチバンは、参加した小学校9校で「出前授業」を実施した。セロテープを題材に、リサイクル活動の重要性や環境問題などについてレクチャーし、緑の地球のために何ができるのか、児童たちと一緒に考えた。なお、「第8回ニチバン巻心ECOプロジェクト」は、2017年9月1日~12月27日で実施予定である。

 環境NGO『イカオ・アコ(事務局:愛知県東海市日本福祉大学内)』は1997年設立。同年からフィリピンでマングローブの植樹事業を開始。継続的な植樹を行い、これまでネグロス島・ボホール島各地に約130万本の植樹を行きている。この他、現地の教育支援活動、コミュニティ・トレードも行っている(17年5月30日のニチバン株式会社 ニュースリリースなどより)。