ユニクロ30日にミンダナオ3号店、比40店体制に

SMカガヤン・デ・オロ ダウンタウン・プレミアムに

2017/06/23

    ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 ユニクロ・フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピング・モール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、開業5周年を迎えたのである。初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月に10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に20店突破、2016年5月に30店突破、そして、2017年5月末時点で37店と拡大してきている。

 このユニクロ・フィリピンの出店ピッチが再加速している感がある。5月26日には、ミンダナオ島1号店がダバオ市の「SMラナン・プレミア」へ、6月2日には同2号店が「SMシティー・ダバオ」へ出店された。6月16日には、ルソン島中西部サンバレス州オロンガポ市スービックのリサールハイウェイ沿いの大型商業施設「ハーバーポイント」にユニクロがオープンした

 そして、6月30日、ミンダナオ島カガヤン・デ・オロ市のレクト通りとセルジオ オスメーニャ通りの交差点角の「SMカガヤン・デ・オロ ダウンタウン・プレミアム」店に、ミンダナオ島3号店がオープンする。営業時間は午前10時から午後9時である。これにより、フィリピン40店体制となる。
 
 下表のとおり、 13年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店でアセアン主要国では、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年5月末では、マレーシアの39店に続く37店で、タイを追い抜き、アセアンで第2位の店舗数となっている、上記の様に、6月は3店が出店され40店体制となった。今後はこれまでASEANでユニクロ店舗数首位を維持してきたマレーシアに並ぶ、あるいは追い抜き、フィリピンがASEAN店舗数トップとなる可能性もある(ユニクロ・フィリピンのウエブサイト、ファーストリテイリング資料などより)。 



 アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移(月末値)
13年 14年 15年 16年 17年
8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 6月(予)
フィリピン 6 10 11 12 16 19 22 23 23 27 27 30 32 34 35 37 40
シンガポール 12 13 16 16 18 21 22 23 23 23 24 24 24 25 25 24 N.A.
マレーシア 10 12 14 18 21 23 24 24 25 31 33 34 35 35 37 39 N.A.
タイ 10 13 14 18 20 21 21 23 23 29 30 32 32 34 34 34 N.A.
インドネシア 1 2 3 4 4 6 6 7 8 9 9 9 9 10 10 11 N.A.
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成)