国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、7月2日(日)に、海外35の国・地域の127都市と日本国内47都道府県において、日本語能力試験(JLPT)を実施する。
この試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し、認定する試験(実施レベル:N1~N5の5レベル {N1が最も難易度の高いレベル})としては世界最大規模のもので、毎年2回実施 されている。今年で33年目を迎えるが、試験を実施する国・都市は年々増加しており、応募者数も昨年同時期の試験と比べ、海外で約4万6000人、日本国内で約3万人増加した。
特に海外では、引き続き東南アジアや南アジアでの増加が目覚しく(28%増加)、また最大規模の実施国である中国、韓国をはじめ東アジアでも例年以上に増加(13%増加)するなど、関心の高さが伺える。
今回の受験応募者数は約39万人(海外 約27万人/日本国内 約12万人)。昨年同時期の試験と比べても、海外では1万5,000人、日本国内でも3万人受験者が増えている。率にすると、海外全体では5.8%増、引き続き東南アジアでの増加が目覚しく(9.4%増)、関心の高さが伺える。
フィリピンの今回の受験応募者数は、昨年同時期比24%増の5,739人で、ミャンマーの同122%増の5,574人、スリランカの同51%増の2,057人に続く世界第3位の伸びとなっている。フィリピンの受験者数は、昨年同時期が同100%増、すなわち倍増の4,642人で世界最高の伸びとなったが、今年も引き続き高い伸びを見せている。フィリピンでは、国内での日本企業の進出などにより、学生や社会人の日本語学習への熱が上がっている。
なお、今回の受験応募者数トップは中国(香港トマカオを含む)の13万4,996人(同15%増)、2位は韓国の4万3,473人(同15%増)、3位は台湾の4万1,585人(同7%増)である(17年6月27日の国際交流基金プレスリリースなどより)。