三越伊勢丹と野村不動産、BGCで複合開発

日本コンセプトの住宅分譲や小売事業展開

2017/07/11

野村不動産(東京都新宿区)と三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹HDS、東京都新宿区)は、フィリピン大手不動産会社のフェデラルランド と共同で開発するフィリピン・マニラ首都圏における大型の不動産複合開発案件について、概要が固まったため、フィリピン競争委員会(PCC)への申請を行った。

 3社は、合弁会社を設立し、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)地区に位置する、フェデラルランドが開発したグランド・セントラルパーク地域において、分譲住宅及び商業施設の不動産複合開発に共同で取り組んでいく。
 
 このプロジェクトは、
「グランドハイアット・マニラ」の隣接地での分譲タワーマンション4棟と、下層階での商業施設を組み合わせた開発であり、日系デベロッパーと日系小売企業参画によるフィリピンで初めての複合開発プロジェクトになる。
 
 フィリピンのGDP成長率は、2016年で6.8%と高い伸びを示しており、今後も高い成長が見込まれる。中でもBGCエリアは、オフィス開発の進むビジネス地区であると同時に高い人口の伸びを示し、住宅需要も高まっている有望エリアである。
 
 野村不動産と三越伊勢丹HDSは、フィリピン第二位の商業銀行「メトロポリタンバンク&トラストバンク(メトロバンク)」グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス傘下の大手不動産会社フェデラルランドと提携することで、フィリピンにて初めての不動産事業に参画する。「日本」をコンセプトとした住宅分譲事業及び日本での小売事業のノウハウを活かした商業施設開発を行うことで、フィリピンにおいて上質で新しいライフスタイルの提案をして行く方針である。

【計画概要(予定)】
・所 在 地 :8th Avenue,1630,Bonifacio Global City,Taguig City,Metro Manila
・敷地面積 :約1万5,000平米
・延床面積 :住宅部分 約11万2,000平米(全4棟)、商業施設部分 約万平米
・建物 :4棟(地下4階~最高棟地上51階)
※住宅部分:地上8階~最高棟51階 ※商業施設部分:地下1階~地上3階
・総戸数:約1400戸

【今後の予定】
・2017年夏 不動産開発合弁会社設立
・2018年 着工
・2020年 商業施設開業予定
・2025年 プロジェクト竣工(住宅4棟)予定

(17年7月10日の株式会社三越伊勢丹ホールディングスと野村不動産株式会社ニュースリリースなどより)。