三井不動産、マニラ首都圏で高層住宅開発へ
比大手ロックウェルランドと協働、事業に20%出資
2017/07/17
ロペス財閥に属する有力不動産企業ロックウェル ランド(ROCK)が事業基盤の拡充・多様化を図りつつある。
ROCKの中心事業は、マニラ電力(メラルコ)のマカティ市発電所跡地(15.5ヘクタール)の再開発・管理・運営である。ROCKが開発し管理しているロックウェル・センターは、高級ショッピングモール 「パワー・プラント}や最高級コンドミニアムが立ち並ぶ商業・住宅複集積地となっている。現在はフォート・ボニファシオのグローバル・シティと並ぶマニラ首都圏で最高の人気スポットとなっている。コンドミニアム賃貸料もフィリピン最高水準となっている。
現在、ROCKは、ケソン市、パシグ市など発電所跡地以外でも各種プロジェクトを推進しつつある。さらに2015年には、ホテル・レジャー等のホスピタリティーセクターに参入した。同セクター第1号はマカティ市中央ビジネス地区(CBD)の隣接地に立地するアルガ・サービス・アパートメント(114室)となった。
ROCKは、マニラ首都圏ケソン市カティプナンでにおいても富裕層コミュニティープロジェクト「The Arton」を推進しつつある。ROCKはこの「The Arton」に高級高層コンドミニアム3棟(1700室)を建設する計画である。事業費は90億ペソと見込まれている。
ROCKはこの高層コンドミニアム開発事業において、三井不動産と協働することで合意、両社は協働覚書に署名した。三井不動産はこの事業に20%出資する意向でもあるようだ。
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