住友鉱出資のニッケル・アジア、上半期63倍増益
市況上昇で帰属純利益15億ペソへと急増
2017/08/06
有力ニッケル鉱山会社であるニッケル・アジア・コーポレーション社(NAC社)が、8月4日、2017年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。
今上半期の鉱石出荷量は鉱石出荷量は前年同期比4.4%増の892万トンとなった。出荷量は小幅増加であったが、二ッケル市況急上昇やドル高ペソ安効果により、鉱石出荷額は同41%増の74億ペソへと大幅増加した。ちなみに、日本や中国への直接輸出分106万トンの1トン当たり平均出荷価格は25.88米ドルで、前年同期の18.24米 ドルから42%上昇した。
これらの結果、総収入は同42%増の78億ペソへと大幅増加した。増収効果にくわえ、生産コストが同9%増の33億ペソと一桁増加にとどまったこと、営業費用も同4%増の17億ペソと小幅増加にとどまったなどで報告純利益は同8.7倍の22億ペソ、帰属損益は同62.9倍の15億3,515万ペソへと急増した。1株当たり純利益(EPS)も0.20ペソで、前年同期のほぼ0から急増した。
今上半期の鉱石出荷量は鉱石出荷量は前年同期比4.4%増の892万トンとなった。出荷量は小幅増加であったが、二ッケル市況急上昇やドル高ペソ安効果により、鉱石出荷額は同41%増の74億ペソへと大幅増加した。ちなみに、日本や中国への直接輸出分106万トンの1トン当たり平均出荷価格は25.88米ドルで、前年同期の18.24米 ドルから42%上昇した。
これらの結果、総収入は同42%増の78億ペソへと大幅増加した。増収効果にくわえ、生産コストが同9%増の33億ペソと一桁増加にとどまったこと、営業費用も同4%増の17億ペソと小幅増加にとどまったなどで報告純利益は同8.7倍の22億ペソ、帰属損益は同62.9倍の15億3,515万ペソへと急増した。1株当たり純利益(EPS)も0.20ペソで、前年同期のほぼ0から急増した。
NAC社は世界有数のニッケル資源国であるフィリピンにおいて、最大規模のニッケル鉱石生産を行う鉱山会社である。そして、住友鉱の重要な戦略 パートナーである。NAC社傘下には、コーラルベイ・ニッケル・コーポレーション(CBNC)へ出資するとともにニッケル鉱石を供給しているリオツバ・ニッケル・マイニング社がある。
住友鉱は2009年8月にナック社に資本参加した。2017年3月末時点で、100%子会社である住友金属鉱山フィリピン・ホールディングス (SMMPH)を通じて、ナック社株式19%(個別株主名が明示されている分)を保有している(17年8月4日のフィリピン証券取引所回覧04862-2017号などより)。