比ヨコハマタイヤ、火災損失額今年度50億円見込み

被災エリアでの生産停止続く、約150万本の供給に影響

2017/08/24

   さる5月14日午後、横浜ゴムの連結子会社である YOKOHAMA TIRE PHILIPPINES,INC.(ヨコハマタイヤ フィリピン INC.、YTPI、所在地:クラーク特別経済区)において火災が発生した。横浜ゴムは、8月10日、このYTPIの火災発生に関して次のような追加発表(第4報)を行っている。

 それによると、YTPIでは、消防当局による調査が終了し、7月19日から被災エリアの立入り制限が解除となり、復旧作業を開始している。なお、8月10日点で判明している内容は、下記の通りとなっている。

【被災エリアの現況】
・被災場所:YTPI東工場の北東エリア 約1万7,400㎡。 
(YTPI総面積:45万2,000平方メートル、建屋面積:20万5,000平方メートル) 

・被災内容:
 建屋及び生産設備の一部損傷、倉庫内商品の焼失など。被災エリアでの生産再開については、現在のところ見通しが立っていない状況であり、2017年度通期では150万本程度供給に影響が出る見込みである。
その他エリアでの生産は、5月20日より再開している。なお、火災による生産減に対しましては、日本・タイなど他工場で代わりに生産し、挽回を図っていく。 

・損失額について:
火災による固定資産やたな卸資産の滅失損失、及び異常操業損失等の損失金額は、2017年度第2四半期累計連結決算(2017年1月1日から2017年6月30日)においては22億円 を計上しており、2017年度通期の連結業績においては50億円程度 を見込んでいる。
 その他、連結業績に与える影響につきましては現在調査中であるが、今後の業績に影響を与えると判断した場合には、適時開示していく(横浜ゴム株式会社ウエブサイトなどより)。