ペソ対米ドルレート、8カ月間で2.8%下落
11年ぶりの51ペソ台へ、先安感払拭されず
2017/09/02
PDS(フィ リピン・ディーリング・システム)におけるペソ対米ドルレートは、2017年8月末値(8月31日終値)が1米ドル=51.170ぺソとなり、前月末から1.39%下落した。2016年12月末(49.720ペソ)からは2.83%下落。すなわち、8カ月間(1月~8月)で累計で2.83%のペソ安となった。
米国の総じて好調な経済指標や追加利上げの動き、ミンダナオ島での戒厳令継続、特にマラウイ市での政府軍とISIL(いわゆるイスラム国)支持とされる過激派組織との戦闘継続、長年黒字が続いてきたフィリピンの経常収支の赤字転落(第1四半期)や更なる悪化懸念などを背景に、基調としてはドル高ペソ安の動きが続いてきている。
8月は北朝鮮問題やfフィリピンの政策金利体系据置きでペソ安に拍車がかかり、8月14日には終値ベースで2006年8月末以来、約11年ぶりの51ペソ台へ下落、18日には51.490ペソまで下落した。その後、中央銀行による外為市場介入示唆などで若干反発する場面も見られたが、先安感を払拭出来ない状況である。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値、2017年8月31日値)
(出所:フィ リピン・ディーリング・システム資料より作成)
米国の総じて好調な経済指標や追加利上げの動き、ミンダナオ島での戒厳令継続、特にマラウイ市での政府軍とISIL(いわゆるイスラム国)支持とされる過激派組織との戦闘継続、長年黒字が続いてきたフィリピンの経常収支の赤字転落(第1四半期)や更なる悪化懸念などを背景に、基調としてはドル高ペソ安の動きが続いてきている。
8月は北朝鮮問題やfフィリピンの政策金利体系据置きでペソ安に拍車がかかり、8月14日には終値ベースで2006年8月末以来、約11年ぶりの51ペソ台へ下落、18日には51.490ペソまで下落した。その後、中央銀行による外為市場介入示唆などで若干反発する場面も見られたが、先安感を払拭出来ない状況である。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値、2017年8月31日値)
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2004年 | 56.280ペソ | -1.39% |
2005年 | 53.090ペソ | 6.01% |
2006年 | 49.030ペソ | 8.28% |
2007年 | 41.280ペソ | 18.77% |
2008年 | 47.520ペソ | -13.13% |
2009年 | 46.200ペソ | 2.86% |
2010年 | 43.840ペソ | 5.38% |
2011年 | 43.840ペソ | 0.00% |
2012年 | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年 | 49.720ペソ | -5.35% |
2017年1月末 | 49.770ペソ | -0.10% |
2月末 | 50.210ペソ | -0.88% |
3月末 | 50.160ペソ | 0.10% |
4月末 | 49.950ペソ | 0.42% |
5月末 | 49.765ペソ | 0.37% |
6月末 | 50.470ペソ | -1.40% |
7月末 | 50.460ペソ | 0.02% |
8月末 | 51.170ペソ | -1.39% |
8カ月間 | - | -2.83% |