オカダ・マニラ、4月~9月期の収入89億円に

営業損益は71億円の赤字、来期初にフル開業へ

2017/11/09

   ユニバーサル・エンターテインメント社は11月8日、2017年(第45期)第2四半期決算報告を行った。

 当第2四半期連結累計期間(2017年4月1日~9月30日)におけるカジノリゾート(オカダ・マニラ)事業の売上高は8,889百万円(前年同期ゼロ)、営業損失は7,064百万円(前年同期営業損失2,968百万円)となった。

 カジノリゾート事業では、昨年12月にフィリピン、マニラ・ベイ地区に部分開業している統合型リゾート施設「Okada Manila」(オカダ・マニラ)について、来期早々に予定しているグランドオープンへ向け、最終段階の作業を進めている。VIP向け専用カジノも完成したカジノフロアは、順調に売上を伸ばしており、「パールウィング」の464室のラグジュアリーホテルも稼働室数が増加している。高級レストランを擁するファインダイニングやショッピングモールも、着々と営業を開始。施設稼働率の向上により、固定費が次第に吸収され、月次損益が改善するプロセスが続いているが、フィリピンに加え、世界的な経済環境の変動、為替市場における通貨価値変動といった金融的要因、また、フィリピン政府やフィリピン賭博公社(PAGCOR)の規制改正、税制改正といった事業環境全般の変動により、グループの業績は影響を受ける可能性がある。

 3月に一般公開した「ザ・ファウンテン」と並ぶシンボリックな施設として、ビーチクラブ、ナイトクラブを有し、様々なイベントが開催可能な5,000人収容の全天候ドーム型施設「コーヴ・マニラ」の本年12月のオープンを予定している。また、VIP向け専用カジノの全面稼働等により、収益拡大傾向が続いており、グランドオープン以降の本格的な連結業績への貢献を計画している。同社としては、フィリピンの経済特区「エンターテインメント・シティ」のアジアのハブとしての立地、カジノ税等の税制優遇や業界経験豊富な経営陣を背景に、世界有数の施設と規模を誇る「オカダ・マニラ」が、優れた内外からの集客力及び高い収益力を実現することが可能と見ている(17年11月8日のユニバーサル・エンターテインメント社発表より)。