比の日本語能力試験受験者21%増、世界3位の伸び率に

今年1万4千人に、ミャンマー67%増の2万2千人で伸率最高

2017/11/24

    国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、1984年から「日本語能力試験(JLPT)」を実施している。

 この試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し、認定する試験(実施レベル:N1~N5の5レベル {N1が最も難易度の高いレベル})としては世界最大規模のもので、毎年2回実施 されている。今年で33年目を迎えたが、試験を実施する国・都市は年々増加している。

 2017年は12月3日(日)に、海外76の国・地域、226都市、日本国内47都道府県を会場として、第2回目の試験が実施される。このほど、同試験の受験応募者の数がまとまり、7月実施の2017年第1回との合計で、国内外で初めて年間の応募者数が100万人を突破した。

 応募者数が増加している背景として、特に海外において顕著な伸びがみられ、最大規模の試験実施国である中国、韓国を はじめ東アジア地域で例年以上に増加したこと(13.3%増加)、東南アジアや南アジアで引き続き目覚ましい増加が見られ(東南アジアが20.3%、南アジアが23.9%増加)、各地域における日本語学習への関心の高さが伺える。

 2017年の試験2回合計の受験応募者数は、前年比18%増の102万5,435人(海外約69万2千人/日本国内約33万2千人)。国・地域別の受験応募者数トップは中国(香港トマカオを含む)の26万6,257人(前年比14.9%増)、2位は韓国の9万0,319人(同14.4%増)、3位は台湾の8万6,058人(同7.3%増)である。
 
 2017年のフィリピンの受験応募者数は前年比21%増の1万4,062人で、ミャンマーの同67.3%増の2万1,921人、ベトナムの同23.5%増の8万5,941人に続く世界第3位の伸びとなっている。

 フィリピンの受験者数は、2016年第1回が前年同期比100%増、すなわち倍増の4,642人で世界最高の伸びとなった、第2回目も同62%増の6,982人で世界最高の伸びとなったが、今年も引き続き高い伸びを見せている。フィリピンでは、国内での日本企業の進出などにより、学生や社会人の日本語学習への熱が上がっている(17年11月21日の国際交流基金プレスリリースなどより)。