ワイヤーハーネスのバンダイ、フィリピン進出

バタンガス州に工場、JBICなどが協調融資

2017/12/01

   国際協力銀行(JBIC)は、11月30日、バンダイ株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「バンダイ」)との間で、融資金額177万5千米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結した。本融資は、埼玉りそな銀行との協調融資によるものであり、協調融資総額は360万8千米ドル相当である。

 本融資は、バンダイのフィリピン法人BANDAI WIREHARNESS PHILIPPINES, INC.(BWP)が実施するワイヤーハーネスの製造・販売事業に必要な貸付資金をバンダイに対して融資するものである

 バンダイは、自動車用ワイヤーハーネスの販売を手掛ける中堅企業であり、2017年3月に製造・販売拠点としてフィリピンにBWPを設立した。バンダイはワイヤーハーネスの堅調な海外需要を見込んでおり、BWPを通じた生産拡大を企図している。本融資は、こうしたバンダイの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものである。

 バンダイは、1977年創業以来、ワイヤーハーネス加工に携わってきた。顧客の海外進出、コストダウンの要求に応えるべく、1999年にベトナムに進出。多種、多様なワイヤーハーネス加工から現在、自動車部品のワイヤーハーネス加工を主に2014年にメキシコに進出、2017年フィリピンBWP工場を着工した。このBWP工場は、バタンガス州タヌアン市パガスパスのファースト インダストリアル タウンシップ特別経済区(FIT-SEZ),に立地する。

 なお、JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活かした案件形成やリスクテイク機能等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針である(17年11月30日の株式会社国際協力銀行ニュースリリースなどより)。