丸一鋼管、フィリピンに製造拠点

豊田通商とリマ工業団地に合弁企業

2017/12/08

車両用鋼管生産、投資額1,400万ドル

丸一鋼管(本社:大阪市西区)と豊田通商(名古屋本社:中村区)グループはフィリピンのマニラ郊外において、共同出資による二輪・自動車用鋼管の製造子会社(Maruichi Philippines Steel Tube Inc.)設立を決定した。
    
 フィリピンはここ数年ASEAN地区で最も高い経済成長を維持し、国民所得の上昇にともない二輪・自動車の需要も急激に増えている。すでに進出している日系二輪・自動車関連企業の鋼管需要も今後増えていくと期待されることから、丸一鋼管および豊田通商は、日系二輪・自動車関連メーカーが集中するマニラ郊外に、共同で現地法人を設立し、鋼管製造を行う新工場を建設することとした。

 丸一鋼管と豊田通商は、日本国内及び世界4カ国(中国・ベトナム・インド・メキシコ)で二輪・自動車用鋼管の製造販売を共同で行っている。その豊富な経験と、現地で様々な事業を展開している豊田通商グループの知見を活かし、高品質の鋼管を現地生産し、ユーザーの原材料現地調達ニーズに応えていく方針である。

<新会社の概要>
・会社名:Maruichi Philippines Steel Tube Inc.(MPST)
・所在地:フィリピン共和国パタンガス州リパ市LIMA工業団地内
・出資者:丸一鋼管:70%、豊田通商グループ:30%
・代表者:竹内健氏(丸一鋼管本社社長室長兼務)
・事業内容:二輪・自動車部品メーカー向け鋼管の製造販売
・投資規模:1,400万米ドル相当
・工場敷地:約2.9万平米、工場建屋:約8千平米
・設備概要:造管機1台、切断機ほか
・稼働予定:2019年春ごろ

(17年12月7日の丸一鋼管株式会社と豊田通商株式会社のニュースリリースより)。