11月の訪日フィリピン人、35%増の4万人に

11月として最高、11カ月間で22%増の37万5千人

2017/12/21

    日本政府観光局(JNTO)は、訪日外客数などに関する2017年11月の推計値を発表した。

 それによると、11月の訪日外客数は、前年同月比26.8%増の237万7,900人(推計値)で、2016年11月の187万5,404人を50万人近く上回り、11月として過去最高となった。1月からの累計は2,616万9千人となり、2016年の年計(2,404万人)を超えた。

 航空路線の拡充、訪日クルーズの増加、秋の紅葉シーズンの到来と各市場で進めてきた訪日旅行プロモーションの相乗効果で訪日外客数が増えた。

 市場別では、韓国や査定緩和の影響が続くロシアの伸びが引き続き好調。また、1月からの累計では、中国、台湾、フィリピン、インド、米国、カナダ、ドイツ、スペインの8市場が11月に昨年の年計を超え、過去最高を記録した。

 11月の上位5市場は、1.韓国(前年同月比45.8%増の62万2,600人) 2.中国(31.0%増の56万7,100人) 3.台湾(20.8%増の36万3,200人) 4.香港(3.5%増の17万2,900人) 5.米国(10.7%増の11万4,900人)。

 フィリピンは前年同月比35.3%増の4万0,600人。11月として過去最高を記録。11月中旬に開催されたASEAN首脳会議に伴う5連休に加え、旅行博への出展や旅行会社の招請など、継続的な訪日プロモーションの効果もあり、訪日者数は堅調に推移した。

 17年年初から11カ月間(1~11月)の累計訪日外客数(推計値)に関しては、前年同期比19.0%増の2,616万9,400人となった。 

 上位5市場は、1.中国(前年同期比14.2%増の679万1,500人) 2.韓国(40.6%増の646万1,200人) 3.台湾(9.2%増の424万4,600人) 4.香港(22.7%増の202万4,300人) 5.米国(10.6%増の125万8,800人)。

 フィリピンは前年同期比22.5%増の37万5,500人で、東南アジアではタイ(8.2%増の87万1,300人)に次いで多かった。1月から11月までの累計で、過去最高であった2016年の年計(347,861人)を超えた。

注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、 親族友人訪問を含んでいる(17年12月20日の日本政府観光局発表より)。