日本外務省が比危険情報発出、危険レベル継続

ミンダナオ中部以西は渡航中止勧告、テロや誘拐多発

2018/01/25

    日本外務省は、1月24日、フィリピンについての海外安全情報(危険情報)を発出した。危険度は以下の様に、これまでの継続となっている。

<地域別危険度>
・ミンダナオ地域の中部以西(周辺海域を含む)
 「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)

・パラワン州南部(プエルトプリンセサ市以南地域)及びミンダナオ地域の中部以東(但し、カミギン州、ディナガット・アイランズ州、カガヤン・デ・オロ市、ダバオ市及びジェネラル・サントス市を除く)(周辺海域を含む)
 「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

・上記地域以外のマニラ首都圏を含む全地域
 「レベル1:十分注意してください」(継続)

 ポイントとして、以下の様に記載されている。
・主に,ミンダナオ地域のレベル3(渡航中止勧告)発出地域では、武装勢力による身代金目的の外国人誘拐等が多発しているほか、2017年5月以降、南ラナオ州マラウィ市を占拠していたイスラム過激派組織と治安部隊との間で続いた衝突は、同年10月に終結を迎えたものの、未だに現地では同組織関係者の捜索等が続行されており、流動的な治安情勢が続いている。これらの地域には目的の如何を問わず渡航は止められたし。

・2016年9月の南部最大の都市ダバオ市における爆発事件、12月末のレイテ島の一部地域での爆発事件、2017年4月のボホール島おけるテロ組織と治安部隊との間の衝突事案、5月初旬のマニラ市キアポ地区における相次ぐ爆発事件などが相次いで発生し、市民を含む多数の死傷者が出ている。マニラ首都圏を含む全土において引き続きテロの脅威がある現下のテロ情勢を踏まえ、フィリピン政府は、全土で国家非常事態宣言(2016年9月)、ミンダナオ地域全域に対して戒厳令(2017年5月)をそれぞれ発しており、十分な注意を要する。 

 なお、 詳細は日本外務省の海外安全ホームページに掲載されているhttp://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T014.html#ad-image-018年1月24日の日本外務省発表より)。