比三菱自動車とメラルコ、エコカー普及で協働

環境資源省内にも急速充電ステーション設置

2018/02/27

   三菱自動車やそのフィリピン生産・販売拠点であるミツビシ・モーターズ・フィリピン・コーポレーション(MMPC)は、フィリピンにおいて電動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の普及やそれによる環境保全支援の動きを加速化しつつある。

   三菱自動車は、2017年年2月、フィリピン環境資源省(DENR)との間で、電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』およびプラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』の電動化技術を活用した環境負荷低減についての共同研究に関する覚書(MOU)を締結した。最大の配電企業マニラ電力(メラルコ)も参画する。

 6月29日には、DENRに、プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』5台とEV『i-MiEV(アイ・ミーブ)』5台の計10台および、急速充電器4台を提供した。これらの車両は、同省などの政府機関で業務用車両として使用される。 これらの車両提供は、上記の『電動化技術を活用した環境負荷低減についての共同研究に関する覚書』に基づくものである。CO2や交通渋滞の低減に向けた取り組みを視野に入れ、他の政府機関や大学などの研究機関、電力会社などに幅広く参画を求めていく。

 さらに、MMPCは、メラルコと協働で、マニラ首都圏、ダバオ、セブなどにおいて、EV用急速充電ステーションの建設進めつつある。このほど、マニラ首都圏ケソン市のフィリピン環境資源省(DENR)に設置した。メラルコは、2011年からフィリピンEVサミットを共催し、2013年には、マニラ首都圏パシグ市のメラルコ・コンパウンド内に、フィリピン初のEV向け商業充電ステーションを設置している。2017年12月18日開催の取締役会においては、EV用バッテリーやEV用充電ステーション網を構築するための100%子会社を設立することを決議している。