29日に今年初の新規上場、D.M. ウエンセスラオ

2015年に延期した案件、今回荒海への出航

2018/06/28

 有力不動産・建設企業D.M.ウエンセスラオ(DMW)が、6月29日、フィリピン証券取引所(PSE)に新規上場される予定である。PSE取引コード(シンボル)はDMWと決定している。
 
 DMWは新規上場に先立って、6月18日~6月22日に新規公募(IPO)を実施した。IPO株数は約7億8,105万株(追加オプションフル行使の場合)である。公募価格は1株当たり12ペソ、IPO規模は最大で約93億7,260ペソとなる。

 フィリピンでは、デルモンテ・フィリピン(比デルモンテ)が、6月8日~18日にIPOを実施し、6月25日にPSEへ新規上場する予定であった。しかし、比デルモンテは、6月6日、PSEに対して、「このところの株式市場が不安定であり、市場が安定するまで、IPOや新規上場計画を延期する」と報告した。比デルモンテが、フィリピンでの今年最初のIPO実施、PSE新規上場企業となるはずであったが、現時点では、DMWが第1号となる見込み。
 
 DMWも、2015年12月9日~15日にIPOを実施し同12月22日にPSEに新規上場する予定であったが、市場環境などを理由に、この計画を延期したという経緯がある。今回、新規上場計画復活ということになるが、株式市場は年初から約16%下落するなど非常に弱い動きとなっており、今回も荒海への出航という感がある。

 なお、PSEへの新規上場は年間数社のペースにとどまっている。2014年は7社、2015年から2017年までは各々4社のみという低水準さである。2018年は6月27日現在ゼロである。上記のように、6月29日にようやく今年初の新規上場が予定されるという状況であり、有力な未上場企業のPSE新規上場促進が急務といえる(18年6月11日の フィリピン証券取引所IPメモなどより)。