第2四半期の外資投資認可額、70%増の309億ペソに

上半期10%増の452億ペソ、日本シェア29%でトップ

2018/09/07

 フィリピン統計庁(PSA)によると、2018年第2四半期(4-6月)の政府の7投資機関による外資投資(FI)認可総額は前年同期比(以下同様)70.4%増の309億4,600万ペソであった。
 

 第2四半期(2Q)のFI認可額内訳(単位:百万ペソ)

投資機関

17

18

シェア(%)

伸び率(%)

バタアン自由港区庁(AFAB)

279

-

-

-

投資委員会(BOI)

3,577

13,698

44.3

283.0

BOI-ARMM

5

-

-

-

クラーク開発公社(CDC)

441

2,006

6.5

354.8

カガヤン経済区庁(CEZA)

21

175

0.6

727.0

経済区庁(PEZA)

13,780

14,410

46.6

4.6

スービック湾広域庁(SBMA)

62

658

2.1

954.1

合計

18,165

30,946

100.0

70.4

 (出所:PSA資料より作成、注:シェアは18年2Qのもの)

機関別で最も認可額が多かったのはフィリピン経済区庁(PEZA)の144億1,000万ペソで、全体の46.6%を占めた。次いで、投資委員会(BOI)の136億9,800万ペソ(シェア44.3%)、クラーク開発公社(CDC)の20億0,600万ペソ(シェア6.5%)であった。また、スービック湾広域庁(SBMA)は前年同期の10倍超の6億5,800万ペソと最大の伸びを示した。これら投資認可案件による推定雇用創出数は前年同期比9.0%増の3万4,685人。
 
 業種別では、トップは製造業の128億ペソ(シェア41.5%)。次いで、建設業の71億ペソ(シェア23.0%)、管理・支援サービス産業の54億ペソ(シェア17.4%)など。地域別では、首都圏(NCR)が全体の41.6%を占める129億ペソで首位。次いでカラバルソン地域(カビテ、ラグーナ、バタンガス、リサール、ケソン州)の80億0,100ペソ(シェア25.7%)、中央ルソン地域の43億ペソ(シェア13.8%)。
 
 国別では、トップがインドネシアの64億4,400万ペソ(シェア20.8%)。次いで、日本の51億1,800万ペソ(シェア16.5%)、米国の40億0,200万ペソ(シェア12.9%)、マレーシアの35億1,900万ペソ(シェア11.4%)。
 
 2018年上半期(1-6月)では、前年同期比10.0%増の451億5,400万ペソ。機関別で最も認可額が多かったのは、フィリピン経済区庁(PEZA)の273億7,000万ペソで全体の6割強を占めた。次いで、投資委員会(BOI)の144億9,000万ペソ(シェア32.1%)、クラーク開発公社(CDC)の23億4,600万ペソ(シェア5.2%)、スービック湾広域庁(SBMA)は6億6,900万ペソ(シェア1.5%)。これら投資認可案件による推定雇用創出数は前年同期比10.8%減の5万7,220人。
 
 国別では、トップが日本の前年同期比138.3%増の129億7,900万ペソ(シェア28.7%)。2位はインドネシアの64億4,500万ペソ(シェア14.3%)、3位は米国の45億6,000万ペソ(シェア10.1%)となった(18年9月6日のフィリピン統計庁発表より)。
 

 上半期FI認可額内訳(単位:百万ペソ)

投資機関

17

18

シェア(%)

伸び率(%)

バタアン自由港区庁(AFAB)

279

-

-

-

投資委員会(BOI)

5,473

14,490

32.1

164.8

BOI-ARMM

5

-

-

-

クラーク開発公社(CDC)

1,287

2,346

5.2

82.3

カガヤン経済区庁(CEZA)

75

279

0.6

270.4

経済区庁(PEZA)

33,553

27,370

60.6

-18.4

スービック湾広域庁(SBMA)

378

669

1.5

77.2

合計

41,049

45,154

100.0

10.0

 (出所:PSA資料より作成、注:シェアは18年のもの)