バンダイナムコが比にVRゾーン、ASEANで初

カジノリゾート「シティ・オブ・ドリームスM」に

2018/10/16

 大型カジノリゾート「シティ・オブ・ドリームス ・マニラ」(CDM)を運営するメルコ リゾーツ&エンターテイメント・フィリピン(MRP)は、10月14日、バンダイナムコ アミューズメント(バンダイナムコ、本社:東京都港区)と提携、CDM内に、ザ・ガレージ(The Garage)という新しい娯楽施設を開設。
 
 ザ・ガレージは、バンダイナムコの東南アジア初となるVR(バーチャル・リアリティ、仮想現実)ゾーンと高人気の10台の移動式飲食屋台で構成されており、2,714平方メートルという広大な面積を誇り、573席を有する。設計はパリを拠点とし創造性が高いと評されている設計事務所であるマエルベ・デザイン(Malherbe Design)。VRゲームと飲食が楽しめる大型娯楽施設はフィリピン初となる。
 
 CDMのケヴィン・ベニングCOO(最高執行責任者)は、「最先端技術と創造性を有するバンダイナムコと協働できることを喜ばしく思う。この協働により、フィリピン国内で従来のゲームと娯楽の枠を超えたエンターテインメント体験提供するパイオニアを目指す」とコメントしている。
 
 バンダイナムコのVR事業は、8月末時点で「VR ZONE Portal」 を日本国内で19店舗、海外で2店舗(英国)で展開しており、9月末に米国でオープン、韓国でもオープン予定となっている。バンダイナムコは、今後も次世代のエンターテインメントを世界各地に提供し、VR技術とアミューズメントビジネスを融合した事業拡大を目指す
 
 なお、フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに4つのカジノリゾートを核とする「マニラベイ・エンターテイメントシティー」を創設しつつある。2013年3月に「ソレア・リゾート&カジノ」(ソレア)がオープンした。そして、CDMが第2号となった。CDMは2014年12月14日にソフトオープン(部分開業)、2015年2月2日グランドオープン(全面開業)した。
 
 CDMを運営するMRPは、SMグループ総帥ヘンリー・シー氏傘下の娯楽・不動産企業ベルコープ・グループとマカオの有力カジノ企業メルコ・リゾーツ&エンターテイメント・リミテッド(NASDAQ:MLCO)との合弁企業である。