三越伊勢丹等の比現地法人、開業準備加速化

サンシャイン フォート ノースボニファシオ

2018/10/29

  三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹、本社:東京都新宿区)、野村不動産(本社:東京都新宿区)、フィリピン大手不動産企業のフェデラルランド (本社:マニラ首都圏マカティ市)は共同で、フィリピン・マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)地区に位置する、フェデラルランドが開発したグランド・セントラルパーク地域において、分譲住宅及び商業施設の不動産複合開発に取り組んでいる。

 「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」と名付けられたこの複合施設開発事業は、「グランドハイアット・マニラ」の隣接地での分譲タワーマンション4棟(地下4階~地上51階{最高棟}、合計約1,400戸)と、下層階での商業施設(地下1階~地上3階)を組み合わせた開発であり、日系デベロッパーと日系小売企業参画によるフィリピンで初めての複合開発プロジェクトである。商業施設部分は2020年開業、その後タワーマンション4棟が順次竣工、2024年に完工と予定されている。三越伊勢丹が主導する商業施設は約3万平米、そのうち賃貸面積は1万7千平米、テナント数は100以上、施設名は「MITSUKOSHI」と予定されている。
 
 フィリピンのGDP成長率は、近年6%以上と高い伸びを示しており、今後も高い成長が見込まれる。中でもBGCエリアは、オフィス開発の進むビジネス地区であると同時に高い人口の伸びを示し、住宅需要も高まっている有望エリアである。野村不動産と三越伊勢丹は、フィリピン第二位の商業銀行「メトロポリタンバンク&トラストバンク(メトロバンク)」グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス傘下の大手不動産会社フェデラルランドと提携することで、フィリピンにて初めての不動産事業に参画。「日本」をコンセプトとした住宅分譲事業及び日本での小売事業のノウハウを活かした商業施設開発を行うことで、フィリピンにおいて上質で新しいライフスタイルの提案をして行く方針である。

 既に、三越伊勢丹、野村不動産、フェデラルランドの3社による不動産開発合弁企業「サンシャイン フォート ノース ボニファシオ リアルティ デベロップメント社」(所在地:タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ)が設立され、「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」開業に向けての準備活動を本格化させている。三越伊勢丹からは安藤順司氏が着任しており、20名以上の現地スタッフとともに、特に先行開業予定の商業施設開発に向けた準備を加速させている