三菱UFJマニラ支店、経済・為替セミナー開催 

1年間のペソ予想レンジ、52.75~56.50ペソに

2018/11/07

 三菱UFJ銀行マニラ支店は、11月6日、首都圏マカティ市ニューワールド・マカティホテルにおいて、毎年恒例のMUFGセミナー(経済・為替関連講演会)を開催した。約170名以上が出席するなど非常に盛況であった。
 
 この講演は2部構成で、第1部が三菱UFJリサーチアンドコンサルティングの調査部研究主幹の鈴木明彦氏による「2019年の日本及びグローバル経済を展望する」、第2部が三菱UFJ銀行マニラ支店資金為替為課の山崎徹課長による「フィリピン経済概況とペソ金利・為替見通し」という構成であった。
 
 第一部担当の鈴木明彦は、世界経済に関して「成長は緩やかとなっている。2017年は貿易の伸びがやや加速したが18年に入ってからは頭打ちとなり減速。一方、地政学要因も影響して原油価格はかなり上昇してきており、世界的にインフレ圧力が高まってきている。世界的に金融政策は緩和から引き締めへ。中国中心に債務が急速に拡大し、過剰債務懸念や金利上昇に対する脆弱性が高まっている」と概括した。
 
 そして、「貿易戦国時代が到来、深刻な米中対立や、米国の世界に対する貿易戦争という状況をもたらしている。このような中で、日本は米国と中国という2大大国との距離感が重要であり、TPPを核に自由貿易を推進するとともに、ASEAN、インド、中南米、EUなどとの関係を密にすることが必要ではないか」とコメントした。
 
 山崎徹課長による第2部の「フィリピン経済概況とペソ金利・為替見通し」において、金利については「ペソ安進展、食料価格や燃料価格上昇等により物価上昇圧力が高まり、2018年に第4四半期に0.5%の利上げ、2019年年央での利上げが予想される」とコメントした。
 
 為替については、「貿易収支、経常収支の赤字を背景にペソ安基調が続きそうである。急激なペソ安には中央銀行も警鐘を鳴らすであろうがペソ安基調変更には至らないであろう」とコメントした。そして、以下のような今後1年間の予想を示した。
 
  三菱UFJ銀行マニラ支店による期間別ペソ対米ドル相場予想(18年11月6日時点)
・2018年第4四半期(11月~12月) :予想レンジ52.75~55.75ペソ(12月末:54.25ペソ)
・2019年第1四半期(1月~3月)   :予想レンジ53.00~56.00ペソ( 3月末:54.75ペソ)
・2019年第2四半期(4月~6月)   :予想レンジ53.25~56.25ペソ( 6月末:55.25ペソ)
・2019年第3四半期(7月~9月)   :予想レンジ53.50~56.50ペソ( 9月末:55.75ペソ)
(18年11月6日の三菱東京UFJ銀行マニラ支店講演会やその資料などより)
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