三越伊勢丹と野村不動産のBGC開発事業本格化

高層住宅「ザ・シーズンズ」モデルルーム」開設

2018/11/23

 三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹、本社:東京都新宿区)、野村不動産(本社:東京都新宿区)、フィリピン大手不動産企業のフェデラルランド (本社:マニラ首都圏マカティ市)は共同で、フィリピン・マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)地区に位置する、フェデラルランドが開発したグランド・セントラルパーク地域において、分譲住宅及び商業施設の不動産複合開発に取り組んでいる。
 
 「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」と名付けられたこの複合施設開発事業は、「グランドハイアット・マニラ」の隣接地での分譲タワーマンション4棟(地下4階~地上51階{最高棟}、合計約1,400戸)と、下層階での商業施設(地下1階~地上3階)を組み合わせた開発であり、日系デベロッパーと日系小売企業参画によるフィリピンで初めての複合開発プロジェクトである。商業施設部分は2020年開業、その後タワーマンション4棟が順次竣工、2024年に完工と予定されている。三越伊勢丹が主導する商業施設は約3万平米、そのうち賃貸面積は1万7千平米、テナント数は100以上、施 設名は「MITSUKOSHI」と予定されている。
 
 日本最大の建設設計・コンサルティング事務所である「日建設計」が全体構想・コンサルティングを担当。低層部ファザードコンセプトを「トラフ建築設計事務所」と東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムデザイナーでもある野老 朝雄氏が共同で担当。商業部分の内装は、日本を代表する内装デザイン会社である「乃村工藝社」が基本構想及びコンサルティングを担当。
 
 フィリピンのGDP成長率は、近年6%以上と高い伸びを示しており、今後も高い成長が見込まれる。中でもBGCエリアは、オフィス開発の進むビジネス地区であると同時に高い人口の伸びを示し、住宅需要も高まっている有望エリアである。野村不動産と三越伊勢丹は、フィリピン第二位の商業銀行「メトロポリタンバンク&トラストバンク(メトロバンク)」グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス傘下の大手不動産会社フェデラルランドと提携することで、フィリピンにて初めての不動産事業に参画。「日本」をコンセプトとした住宅分譲事業及び日本での小売事業のノウハウを活 かした商業施設開発を行うことで、フィリピンにおいて上質で新しいライフスタイルの提案をして行く方針である。
 
 既に、三越伊勢丹、野村不動産、フェデラルランドの3社による不動産開発合弁企業「サンシャイン フォート ノース ボニファシオ リアルティ デベロップメント社」(所在地:タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ)が設立され、「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」開業に向けての準備活動を本格化させている。
 
 11月22日には、上記のタワーマンション「ザ・シーズンズ レジデンス」のモデルルーム開設式典が開催された。「ザ・シーズンズ レジデンス」は名前のとおり、日本の春、夏、秋、冬という四季をモチーフとしている。モデルルームは開発現地に開設された。レクサス・マニラショールームに隣接している。
 
 モデルルーム開設式典においては、羽田浩二駐フィリピン日本国大使が祝辞を述べるとともに、フェデラルランドのアルフレッド・ティ会長、野村不動産ホールディングスの沓掛英二代表取締役社長、三越伊勢丹ホールディングスの杉江俊彦代表取締役社長執行役員(CEO)がスピーチを行った。その他、多数が参加、盛大なセレモニーとなった。