11月の新車販売、23%減の3万1千台(工業会ベース)

11カ月間で14%減の32万5千台、年間で7年ぶりの減少へ

2018/12/14

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)が、12月13日、2018年11月及び11カ月間(1月~11月)の新車販売動向を発表した。
 
 それによると、2018年11月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比23.4%減の3万1,258台へと二桁減少した。車種別内訳は、乗用車が同22.7%減の9,197台(構成比29.4%)、商用車が同23.7%減の2万2,061台(構成比70.6%)であった。
 
 これは、2018年2月から10カ月連続の前年同月比減少である。11月は、前年同月が車両税改定前の駆け込み需要などにより4万0,799台という月間過去最高を記録しており、それとの比較で大幅減少という結果となった。
 
 これらの結果、2018年11カ月間(1月~11月)の新車販売台数(工業会加盟企業分)は前年同期比14.4%減の32万5,465台となった。車種別内訳は、乗用車が同20.4%減の9万9,719台(構成比30.6%)、商用車が同11.5%減の22万5,746台(構成比69.4%)と双方二桁減少となっている。
 
 予想された通り、2018年11カ月間では車両税改定(大半の車種が税率上昇)にくわえ、インフレ率上昇による実質購買力の低下、金利上昇の影響などで前年同期比二桁マイナスという結果となっている。2017年のフィリピン国内四輪車新車販売台数は6年連続での史上最高記録更新となったが、2018年はその最高記録連続更新が途絶えることになりそうである。
 
 11カ月間のメーカー別販売台数シェア首位は、トヨタモーター・フィリピンの42.6%で依然断トツであった。そして、第2位が三菱モータース・フィリピンの19%、第3位がフィリピン日産の9.7%、第4位がフォードモーター・フィリピンの6.6%、第5位がホンダカーズ・フィリピンの6.5%と続く。