オカダ・マニラ、1月のカジノ売上高2.3倍の38億ペソ

EBITDAは7.8倍の6.5億ペソ、ともに過去最高

2019/02/11

 ユニバーサルエンターテインメントは2月8日、フィリピンのマニラ・ベイ地区で展開している統合型リゾート(IR)施設「Okada Manila」(オカダ・マニラ)の2019年1月の月次実績(速報値)について発表した。
 
 それによると、1月における総売上高は前年同月比129%増(約2.3倍)の40億1,800万ペソ、カジノ総売上高は同134%増(約2.3倍)の38億4,100万ペソとなり、過去最高を記録した。その他売上高は同66%増の1億7,600万ペソ、調整後EBITDAは同683%増(約7.8倍)の6億4,870万ペソ。調整後EBITDAも過去最高となった。

 1月のカジノ総売上高の増かは、VIP及びマスのテーブルゲームにおいて勝率が予想値を上回ったことが主な要因だが、ローリング数・ドロップ数・ハンドル数といった各セグメントのボリュームにおいても、引き続き好調を維持している。特に1月度のVIPのローリング数は過去最高を記録した。なお、ホテルのタワーAは全室オープンした(19年2月8日のユニバーサルエンターテインメント発表より)。

 『オカダ・マニラ』は約4万1,000平米に及ぶ広大なカジノスペースを有するだけでなく、993室のラグジュアリールームを有するホテル、高級商業施設、飲食施設及びナイトクラブやビーチクラブも有するマニラ最大のカジノ・エンターテインメントリゾートである。2016年末にソフトオープンした。2018年度年間の総売上高は289億7,400万ペソ、カジノ総売上高は272億1,900万ペソ、調整後EBITDAは21億3,700万ペソであった。

 『オカダ・マニラ』を運営する「タイガー・リゾート・レジャー&エンターテインメント(タイガー・リゾーツ社)」は、フィリピン証券取引所(PSE)上場ではあるがほぼ休眠状態の持株会社「アジアベスト グループ インターナショナル(ABG)」を買収、ABG活用でPSEに裏口上場(バックドア・リスティング)しつつある。
 

カジノリゾート事業月次実績(単位:百万ペソ)
項目 2018年1月度 2018年12月度 2019年1月度
カジノ総売上高 1,645 2,522 3,841
 VIPテーブルゲーム 670 1,083 2,285
 マスマーケット・テーブルゲーム 471 666 786
 ゲーミングマシン 503 773 771
その他売上高 106 306 176
 
売上高合計 1,751 2,828 4,018
調整後 EBITDA 82.8 460.4 648.7
(出所:ユニバーサルエンターテインメント資料より作成、ドル換算率:1米ドル=約52ペソ)
注:2019年1月度は速報値、調整後EBITDA=営業損益+減価償却費+その他の調整項目