三菱UFJとみずほ、マニラ ウォーターのタイ進出支援

イースト ウォーターへの19%出資に53億バーツ融資

2019/02/28

 アヤラ財閥の優良水道企業であるマニラ ウォーター(MWC)は海外での事業展開も活発化しつつある。既に、ベトナム、ミャンマーなどに進出している。

 更にMWCは、2月19日、タイの水道企業「イースタン ウォーター リソーシズ デベロップメント&マネジメント(イースト ウォーター)の株式18.72%を取得するという合意書に署名したと発表した。MWCはイースト ウォーター株式を、タイの大手発電卸(IPP)事業者である「エレクトリシティ ジェネレーティング パブリックカンパニー社(EGCO社)から取得。

 イースト ウォーターはタイ証券取引所上場の有力水道企業であり、1992年から、ラヨン、チョンブリなどタイ東部の工業地帯などで生活用水や工業用水の供給をおこなっている。MWCにとって初のタイ進出となるが、タイでも特に成長著しい地域を事業基盤とするイースト ウォーターへの資本参加は、業容拡大につながると期待される。

 MWCは3月14日、マニラ ウォーター(タイランド)を通じて、上記のイースト ウォーター株式18.72%取得を完了したと発表した。取得総額は52億3,000万バーツ(約86億ペソ)であった。

 さらに、MWCは2月27日、マニラ ウォーター(タイランド)が、イースト ウォーター株式18.72%取得資金として、アユタヤ銀行(三菱UFJ銀行の連結子会社)とみずほ銀行バンコク支店との間で53億バーツの融資(5年間)契約を締結したと発表した(19年2月27日のフィリピン証券取引所回覧01155-2019号より)。