ホテルオークラ マニラ、今年下半期に開業

リゾーツワールドに、ヒルトン、シェラトンに続く

2019/04/02

 ホテルオークラ(本社:東京都港区)は2017年に、フィリピンの「トラベラーズ・インターナショナルホテルグループ(トラベラーズ)」(本社:マニラ首都圏パサイ市)との間で、『ホテルオークラ マニラ』に関する運営管理契約を締結した。これは、ホテルオークラにとって、マニラにおける2軒目のホテル開業計画となる。また、トラベラーズは有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)のカジノリゾート事業部門である。
 
 『ホテルオークラ マニラ』は、ニノイ・アキノ国際空港に隣接するトラベラーズ所有のフィリピン初の統合型リゾート施設「リゾーツワールド マニラ」(RWM)の拡張地区内に立地する(住所:パサイ市ニューポートシティ)。ビジネスの中心街であるマカティ地区からも程近く、レジャーのみならずビジネスにも至便な立地である。
 
 『ホテルオークラ マニラ』の開業は当初予定では2018年中とされていたが、現時点では2019年下半期に開業予定とされている。ホテルオークラのウェブサイトにも、『ホテルオークラ マニラ』の詳細が掲載されている(https://www.okura-nikko.com/ja/philippines/manila/hotel-okura-manila/)。
 
 『ホテルオークラ マニラ』は11階建て、標準客室面積約60平米、総客室数196室の規模となる。統合型リゾートの「華やかさ」とオークラならではの「和のおもてなし」を融合させ、最先端の設備を備えた、リゾート感を満喫できる施設である。シグネチャーレストランである日本料理レストランに加え、スペイン料理レストラン、オールデイ・ダイニング、バーなどの飲食施設の他、プール、フィットネスなどの充実した施設を用意し、観光、ビジネスを問わず、訪れる全ての利用客に快適で満足できるサービスを提供する方針である。
 
 トラベラーズは、国家的大型カジノリゾートプロジェクトでもあるマ二ラ湾岸沿いの「マニラベイ・エンターテインメントシティー」においても、カジノリゾート「リゾーツワールド・ベイショア(RWB)」を開発中である。当初このRWBの完工・開業は2016年と予定とされていたが、まず2018年第4四半期と延期され、更に2020年以降へと再延期されている。
 
 ホテルオークラは、2014年10月に、RWB内にオークラを開業すると発表した。この発表時点では、RWB内のホテルの仮称が『ホテルオークラ マニラ』とされていたが、RWBの開業が2020年にずれ込みそうなことから、名称を『ホテルオークラマニラ・ベイショア』へと変更、上記のRWM内のホテルの名称を『ホテルオークラ マニラ』とすることにした。

 『ホテルオークラマニラ・ベイショア』に関しても、ホテルオークラのウェブサイトに基本情報が掲載されている(https://www.okura-nikko.com/ja/philippines/manila/hotel-nikko-manila-bayshore/)。屋外プールやスパのほか、寿司や鉄板焼き、天ぷらコーナーを持つ本格的な和食「山里」など、飲食施設も充実させて行くとのことである。ただ、開業年は未定、あるいは2023年頃とされている。
 
 なお『ホテルオークラ マニラ』が立地する「リゾーツワールド マニラ」(RWM)には、2018年10月、「ヒルトン・マニラ」が開業した。さらに、現在、「シェラトン・マニラ ホテル」がソフトオープンしており、RWMのホテル総客室数は1,811室へと増加している。トラベラーズはRWMにおいて、全てスイートのマキシムズホテルのほか、マリオットホテルマニラ、割安ホテルのレミントンなどを運営してきたが、宿泊施設が一段と拡充されつつある。