東サマールでM6.4 、比2日連続で強い地震

環太平洋火山帯の比での巨大地震発生の予測も

2019/04/24

4月23日、午後1時37分(フィリピン時間)、東ビサヤ地方サマール島の東サマール州サンジュリアンを震源とする、マグニチュード6.4(米国地質調査所発表)の地震が発生した。

 フィリピン災害対策本部(NDRRMC)の4月23日発表によると、この地震で、サンジュリアンで震度6(フィリピン方式表示、日本の震度4程度)、レイテ島のタクロバンなどで震度5の揺れが生じた。被害状況は調査中であるが、フィリピンで2日連続でマグニチュード6以上の地震発生となった。

  4月22日に発生したルソン島西部のサンバレス州カスティリエホスを震源とするマグニチュード6.3(米国地質調査所発表)の地震については、NDRRMCの4月23日午前6時の発表によると、この時点での死者は7名、負傷者は81名、行方不明者は24人と報告されているとのことであるが、被害は拡大、死者は10名以上に達した模様である。

  なお、米フォーブス誌によると、フィリピンでは今後も大規模な地震の発生が懸念されている。政府はマニラ首都圏を直撃する恐れがある巨大地震を 「ビッグワン」と呼び、対策を呼びかけている。フィリピン諸島は世界で最も地震活動が盛んな環太平洋火山帯の一部である。
 マニラ首都圏は約97キロに及ぶウエストバリー断層(マリキナ断層)の上に位置しているが、この断層は400年ごとに動くとされている。前回の巨大地震の発生は1658年のことで、専門家は新たな巨大地震がいつ襲っても不思議ではないと警告している。想定される地震の規模は最大マグニチュード7.6という巨大なもので、3万5000人が死亡、数百万人が被災すると予測されているとのことである。