4月の外国人金融投資、3億ドルの売り越しに
4カ月間の買い越し額、94%減の6,500万ドル
2019/05/24
フィリピン中央銀行(BSP)によると、4月の海外からのポートフォリオ投資勘定は2億9,900万米ドルの純流出(売り越し)となった。
海外からのポートフォリオ投資としてカウントされるのは、非居住者によるポートフォリオ投資動向であり、証券取引所(PSE)を通じてのフィリピン株式、ペソ建て債券、銀行でのペソ建て預金、マネーマーケット投資などが含まれる。
証券などの取得総額(グロス)は前月比42.9%減、前年同月比28.1%減の9億9,900万米ドルであった。対フィリピン投資国上位5カ国は、英国、米国、シンガポール、香港、ルクセンブルグで、 全体の84.8%を占めた。主な投資対象はPSE上場企業株式で取得総額の79.2%を占めた。主に、不動産企業、持株会社、銀行、食品飲料煙草企業、輸送企業等の株式が買われた。そのほか、フィリピン国債取得が20.8%を占めた。一方、処分総額は前月比47.8%減、前年同月比17.5%増の12億8,900万米ドル、その71.1%が米国へ送金された。
一方、4カ月間の海外からのポートフォリオ投資勘定は6,500万米ドルの純流入(買い越し)となったが、前年同期の買い越し額からは93.8%縮小した。証券などの取得総額(グロス)は前年同期比4.9%減の61億9,400万米ドル。一方、処分総額は12.1%増の61億3,000万米ドルであった。
なお、対内投資の中央銀行(BSP)への登録は、外国為替取引法自由化のもと、任意であるが、BSP登録書類の発行は、投資家に、公認代理銀行及びその関連銀行から外国為替を購入する権利を与える。登録なしでも外国人投資家は資本及び投資収益を本国送金できるが、その際外国為替を銀行組織外で調達しなければならない(19年5月23日のフィリピン中央銀行発表より)。
海外からのポートフォリオ投資(証券等の金融市場投資)勘定 (単位:百万米ドル)
(出所:フィリピン中央銀行資料より作成)
海外からのポートフォリオ投資としてカウントされるのは、非居住者によるポートフォリオ投資動向であり、証券取引所(PSE)を通じてのフィリピン株式、ペソ建て債券、銀行でのペソ建て預金、マネーマーケット投資などが含まれる。
証券などの取得総額(グロス)は前月比42.9%減、前年同月比28.1%減の9億9,900万米ドルであった。対フィリピン投資国上位5カ国は、英国、米国、シンガポール、香港、ルクセンブルグで、 全体の84.8%を占めた。主な投資対象はPSE上場企業株式で取得総額の79.2%を占めた。主に、不動産企業、持株会社、銀行、食品飲料煙草企業、輸送企業等の株式が買われた。そのほか、フィリピン国債取得が20.8%を占めた。一方、処分総額は前月比47.8%減、前年同月比17.5%増の12億8,900万米ドル、その71.1%が米国へ送金された。
一方、4カ月間の海外からのポートフォリオ投資勘定は6,500万米ドルの純流入(買い越し)となったが、前年同期の買い越し額からは93.8%縮小した。証券などの取得総額(グロス)は前年同期比4.9%減の61億9,400万米ドル。一方、処分総額は12.1%増の61億3,000万米ドルであった。
なお、対内投資の中央銀行(BSP)への登録は、外国為替取引法自由化のもと、任意であるが、BSP登録書類の発行は、投資家に、公認代理銀行及びその関連銀行から外国為替を購入する権利を与える。登録なしでも外国人投資家は資本及び投資収益を本国送金できるが、その際外国為替を銀行組織外で調達しなければならない(19年5月23日のフィリピン中央銀行発表より)。
海外からのポートフォリオ投資(証券等の金融市場投資)勘定 (単位:百万米ドル)
期間 | 19年 | 18年 | 対前月伸率 | 対前年同月伸率 | 19年 | 18年 | 伸率 | |
4月 | 3月 | 4月 | 1-4月 | 1-4月 | ||||
取得総額 | 990 | 1,732 | 1,376 | -42.9% | -28.1% | 6,194 | 6,514 | -4.9% |
処分総額 | 1,289 | 2,471 | 1,097 | -47.8% | 17.5% | 6,130 | 5,468 | 12.1% |
純流入額 | -299 | -739 | 279 | 59.6% | 純流出に転落 | 65 | 1,045 | -93.8% |