比進出のテスコム電機、日本でもフィリピン人受け入れ

バタンガス州LISPⅢの工場10月稼働へ、ドライヤー等生産

2019/06/04

 フィリピン貿易産業省(DTI)は、5月31日、美容家電や調理家電などの開発及び製造を行うテスコム電機社(テスコム、本社:東京都品川区)と株式会社アウトソーシングが、フィリピンのEMSグループとの間で、EMSグループが派遣する3千名以上のフィリピン人技術者などを日本で受け入れ、研修や実務訓練を行うことで合意したと発表した。

 なお、テスコムは、今年4月、アジア圏の家電需要拡大への対応及び生産体制の拡充のため、ルソン島バタンガス州サントトーマス市の工業団地敷地内に、初の海外自社工場を建設すると発表している。この工場竣工時期は2019年10月の予定である。

 テスコムが企画製造する美容家電や調理家電は、近年、海外向け製品の売上げが好調に推移しており、特にアジア圏を中心として直近3年で約2倍に急増している。現在、生産の根幹として長野県松本工場を置き、海外の提携企業と共に製品を世界に送り出しているが、上記背景も伴い、更なる生産体制の拡充は急務となっている。今回建設するテスコム初の海外工場は、工業団地である「ライト・インダストリー&サイエンス・パークⅢ」内に立地、急拡大するアジア圏の需要に対応する供給体制を実現する。また、将来的には海外販売の拠点とすることで、海外展開の効率化を目指したいと考えている。

<新工場の概要>
社名:Tescom Philippines, Inc.
所在地:バタンガス州サントトーマス市ライト・インダストリー&サイエンス・パークⅢ敷地内
生産品目:ドライヤー、ジュースミキサー、ミル&ミキサー等
延べ床面積:2,340平米
稼動開始時期:2019年10月予定
投資総額:約4,000万円