ジャックス、比カーローン企業MAFS子会社化実現

比競争委員会承認、約1.9億ペソの追加出資

2019/06/18

 ジャックス(本社:東京都渋谷区)は、今年3月7日、持分法適用関連会社であるフィリピンのMMPCオート・ファイナンシャル・サービシズ社(MAFS社)の株式を追加取得し、子会社化することを決定したと発表した。

 ジャックスは、2016年5月、双日、フィリピンで三菱ブランド自動車を組立・販売するミツビシ・モーターズ・フィリピン(MMPC)、およびフィリピン最大の商業銀行BDOユニバンク(BDO)の子会社BDOリーシング・アンド・ファイナンス(BDOLF)との合弁で、フィリピンで三菱ブランド自動車を専門に取り扱う販売金融会社MAFS社(資本金7億5千万ペソ)を設立した。この時の出資比率はジャックス20%、双日35%、MMPC5% 、BDOLF40%であった。

 ジャックスは、2018年度を初年度とする中期3カ年経営計画「RAISE 2020」の中で「海外事業の成長拡大」を事業戦略の一つとして掲げている。今後の事業拡大を展望し、合弁相手先のBDOLFからMAFS株式40%、MMPCから同じく5%、合計45%を追加取得することを決定した。追加取得後のジャックスのMAFS社は65%に高まる。双日は35%を継続保有する。ジャックスはMAFS社を連結子会社化することで、事業強化や連結業績の向上を図って行く。

 フィリピン競争委員会(PCC)は、上記案件に関して、6月13日付けのPCC判断事例014-2019号において、ジャックスのMAFS社株式追加取得は、「深刻な競争制限的なものではない」として承認した。PCC資料によると、ジャックスの追加取得額は計1億8,633万3,750ペソで、BDOLFへ1億6,563万ペソ、MMPCへ2,070万3,750ペソが支払われる(19年6月13日のフィリピン競争委員会発表などより)。