レオパレス、比で日本語人材教育事業展開

ユーチェンコ財閥EEIとの合弁企業設立へ

2019/06/20

 レオパレス21(本社:東京都中野区)のフィリピン現地法人である、LEOPALACE21 PHILIPPINES INC.(レオパレス21PH、本社:マニラ首都圏マカティ市)は、ユーチェンコ財閥傘下の大手建設企業であるEEIの完全子会社EQUIPMENT ENGINEERS, INC.(EE社、本社:マニラ首都圏ケソン市)と合弁会社を設立する。新合弁会社の設立に際し、6月19日に、フィリピンのレオパレス21サービスオフィスで調印式が行われた。

 新合弁会社設立により、当地において、日本語教育及び就労時に必要とされる異文化理解・マナー等の教育を推進し、また業種・職種ごとの専門スキル教育(介護技術等)も順次実施していく。外国人材の受入れ拡大が見込まれる日本では、日本語人材の需要が今後益々高まっている。新会社は、フィリピンの優秀かつ豊富な人材への教育を通じて、日本における産業人材不足へのソリューションに貢献するべく、事業に取り組んで行く方針である。今後、新合弁会社において、2019年度は法人登記、TESDA(フィリピン労働雇用技術教育技能教育庁)プログラム認可取得等の申請を進め、2020年4月の開校を目指す。

 日本国内においては現在、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により人手不足が深刻化しており、優秀な外国人材の必要性が高まっている。外国人労働者の人数は年々増加しており、昨年の改正入管法施行に伴い新たな在留資格「特定技能」が創設される等、今後も外国人労働者の受入れ拡大が見込まれている。

 レオパレス21は、これまで、自社及びグループ会社(株式会社アズ・ライフケア)が運営する高齢者介護施設「あずみ苑」において、フィリピン人材を中心に外国籍の介護職員を多数受け入れ、外国人にほぼ特化した『介護職員初任者研修講座』の運営等、独自の外国人介護士受け入れスキームを構築してきた。またベトナムからは、外国人技能実習制度を通じて、建築技能実習生の受け入れも推進し、来日前から現地送出し機関へ当社専任講師を派遣し、協力工務店への人材支援を行ってきた。
 
 今回の合弁先であるEEIグループでは、同社子会社のGULF ASIA INTERNATIONAL CORPORATION(本社:マニラ首都圏ケソン市)はフィリピンでも有数の人材サービス会社であり、1984年の設立以来、フィリピン国内だけでなく、海外(欧米・オセアニア・中東・アフリカ・アジア)にも多数の優秀な人材を派遣している。このような背景から、両グループの知見を活かし、フィリピンにおいて当該事業を推進するため、新合弁会社設立決定に至った。

【新合弁会社(設立会社)の概要】
社名:未定
所在地:マニラ首都圏ケソン市)
設立予定日:2019年10月
資本金:118万米ドル(出資比率:EE社60%、レオパレス21PH40%)
事業内容:フィリピンにおける日本語教育事業、異文化理解・マナー教育及びその他専門教育全般
(19年6月19日の株式会社レオパレス21ニュースリリースより)。