日本ブランドのコンビニ店舗、上半期はいずれも増加

セブン2,660、ミニストップ518、ファミマ73、ローソン45に

2019/07/12

 フィリピンでも、コンビニエンス・ストア業界(コンビニ業界)において再編の動きが活発化している。

 日本ブランドの比コンビニ業界の再編の動きが活発化する中で、各チェーンの店舗数の推移は以下のとおりである。ミニストップとファミリーマートは、2017年から2018年まで店舗数を減少させたが、新体制のもとで、2018年後半には店舗数減少に歯止めがかかった。2019年6月末には、ミニストップが518店となり、2018年6月末の488店、12月末の499店から500店回復、再増加基調となっている。ファミリーマートも2019年6月末に73店となり、2018年6月末の65店、12月末の69店から再増加傾向となっている。最後発のローソンは6月末で45店(推定値)と緩やかながら着実に増加してきている。
 
 首位のセブン-イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが52.216%(2019年3月末現在)を所有するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。PSCは1982年11月に設立され、1998年2月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。1984年2月にケソン市エドサ通り沿いに1号店オープン、その後、店舗網拡充に注力、2013年末に1,000店の大台を突破、2018年末には2,550店に達した。2019年も店舗数が順調に増加している。2019年3月末で2,593店に達し、前年同月末の2,329店から264店、率にして11.3%増加した。

 2019年第1四半期には56店を新規オープン、13店を閉鎖、すなわち43店の純増となっている。そして、ミニストップやファミリーマートなどとの差を拡大させている。また、ウェブサイトからの推計によると、2019年6月末の店舗数は2,660店を突破したと見られる。前年同月末から274店以上増加、トップの座を一段と強固なものにしている。

  主な日本ブランドのコンビニ店舗数(年末・月末値、比セブン-イレブンやファミリーマートは資本的には非日系)
年・月 15年 16年 17年 18年 19年
3月 6月 9月 12月 3月 6月
セブン-イレブン 1,602 1,995 2,285 2,329 2,386 2,442 2,550 2,593 2,660(推)
ミニストップ 519 499 496 489 488 496 499 512 518
ファミリーマート 120 99 66 64 65 66 69 69 73
ローソン 16 29 31 34 34 36 38 39 45(推)
(出所:各社資料より作成、ミニストップとファミリーマートは日本側発表数値、セブン-イレブンとローソンはウェブ等から推計)