オカダ・マニラ、リアルタイム自動為替交換システム導入

マルチカレンシーシステムで主要国紙幣をペソに自動両替

2019/07/22

 ユニバーサルエンターテインメント(以下、UE社)は7月19日、統合型リゾート(IR)Okada Manila(オカダ・マニラ)を運営する中核会社タイガーリゾート・レジャー&エンターテインメント社(TRLEI)が、フィリピンカジノ運営公社PAGCORのガイドラインに沿って、フィリピン国内においてUE社開発のカジノ関連機器によるMulti Currency System(マルチカレンシーシステム)の運用を開始することを決定したと発表した。

 このシステムは、ゲーミングマシンに複数国の紙幣を同時に受け入れ可能にするリアルタイム自動為替交換システムであり、カジノ業界初となる機能である。UEグループはオカダ・マニラにて順次エリアを拡張しながら運用していく。

 UE社は、カジノプレイヤーに対するゲーミングマシンの利便性向上を目指し、フィリピンでの運用経過をみて、カジノ市場でのスタンダードシステムとなるよう営業展開していく。今後、同システムを始めとした独自のIRカジノにおける高度運用システムのフィリピンでの運用実績を元に、アジア各国での許可取得及び販売準備を整え、新たなメーカー事業の一角としていく方針である。

 マルチカレンシーシステムは、フィリピン・ペソ、米ドル、香港ドル、人民元、韓国ウォン、日本円、ユーロなど主要国紙幣に対応している(利用可能な紙幣は機器の設定による)。フィリピン・ペソ以外の紙幣は、ゲーミングマシンに挿入されると同時に設定された為替レートにてペソへと自動両替され、プレイが可能である。また、マネーロンダリング(資金洗浄)を防止するために、ゲーミングマシンにおける海外紙幣の使用に対して各種制限を設けるなどの設定が可能である(19年7月19日のユニバーサルエンターテインメント社発表より)。