次世代風力発電機のチャレナジー、比で量産機
世界初の台風でも発電可能な発電機事業加速へ
2019/07/24
次世代風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発するチャレナジー(本社:東京都墨田区、代表取締役:清水敦史氏)は、既に2019年4月にプレスリリースで公表済みの約5億円の資金調達と合わせて、2019年7月に今回ラウンドで総額約6億円の資金調達を完了した。また、今回ラウンドにおいて、事業会社との連携を強化していく。
<資金調達の目的>
今回ラウンドの資金調達により、現在、沖縄県石垣島で実証実験中である定格出力10kW機の改良、フィリピンで予定されている量産機の建設、2020年の量産販売開始に向けたサプライチェーンの構築などを進めていく。
<チャレナジーについて>
2011年に起きた東日本大震災とそれに起因した福島の原発事故がきっかけで、代表取締役の清水氏が「我々の世代は次の世代に持続可能な社会への道筋を示す責務がある」という決意から始まったベンチャーである。日本には1900GWもの風力発電のポテンシャルがあると言われているが、現状では3GW程度しか利用されていない。普及が進まない理由の一つとして、日本のような気象環境に合った風力発電機がないことがあげられる。夏には台風が通過し、冬には北西の季節風が強く吹く日本はさらに島嶼部性が高いことにより乱流が起きやすく、偏西風の影響により風向風速が一定なヨーロッパで生まれた既存のプロペラ式風力発電機には過酷な環境と言われている。チャレナジーは垂直軸×マグナス力の組み合わせによって、厳しい気象環境にも耐えられる風力発電機を開発している。
<垂直軸型マグナス式風力発電機について>
プロペラのかわりに自転する円筒に発生するマグナス力を利用することで強風に対応でき、垂直軸にすることで全方向の風に対応できるため、突然の強風や風向の変化でも暴走せずに安定的な発電を可能とする次世代の風力発電機である。地理的、気候的条件によりこれまでディーゼル発電機に頼らざるを得なかった地域へ、低価格の再生可能エネルギーを提供することができる。また、プロペラ風力発電機の課題である騒音やバードストライクも少なく、周辺環境への影響が少ないのが特徴である。
「マグナス力」とは回転する円柱または球が一様流中(風や水の流れの中)に置かれたときに、その流れの方向に対して垂直の方向に力が働くことを「マグナス効果」といい、こうして生み出される力(揚力)がマグナス力である。野球のカーブボールやゴルフのスライスといった現象も同じ原理によるものである。
既存の風力発電機でも、「台風でも壊れない」ものはあるが、チャレナジーが開発する「垂直軸型マグナス風力発電機」のように、「台風でも発電できる」可能性を秘めた技術は見当たらない。大型の台風一つのエネルギーは、日本の総発電量の約50年分に相当するという国土交通省の試算がある。チャレンジャーはこの莫大なエネルギーを電力に変える風力発電機の実用化を目指している。
台風のような「風速変化」と「風向変化」の激しい環境下でも、安定して発電ができることを、チャレナジーは「台風発電」と呼んでいる。既存の風力発電機のように平時も発電を行いつつ、台風が来襲したときにも安定して電力を供給できる風力発電機のフィリピンでの実証実験を成功させ、国内の離島をはじめとする地域に安心・安全な電気を供給していくとともに、毎年のように台風が訪れるフィリピンなど新興国の無電化地域を電化していくことを目指している(19年7月23日の株式会社チャレナジーのニュースリリースなどより)。
<資金調達の目的>
今回ラウンドの資金調達により、現在、沖縄県石垣島で実証実験中である定格出力10kW機の改良、フィリピンで予定されている量産機の建設、2020年の量産販売開始に向けたサプライチェーンの構築などを進めていく。
<チャレナジーについて>
2011年に起きた東日本大震災とそれに起因した福島の原発事故がきっかけで、代表取締役の清水氏が「我々の世代は次の世代に持続可能な社会への道筋を示す責務がある」という決意から始まったベンチャーである。日本には1900GWもの風力発電のポテンシャルがあると言われているが、現状では3GW程度しか利用されていない。普及が進まない理由の一つとして、日本のような気象環境に合った風力発電機がないことがあげられる。夏には台風が通過し、冬には北西の季節風が強く吹く日本はさらに島嶼部性が高いことにより乱流が起きやすく、偏西風の影響により風向風速が一定なヨーロッパで生まれた既存のプロペラ式風力発電機には過酷な環境と言われている。チャレナジーは垂直軸×マグナス力の組み合わせによって、厳しい気象環境にも耐えられる風力発電機を開発している。
<垂直軸型マグナス式風力発電機について>
プロペラのかわりに自転する円筒に発生するマグナス力を利用することで強風に対応でき、垂直軸にすることで全方向の風に対応できるため、突然の強風や風向の変化でも暴走せずに安定的な発電を可能とする次世代の風力発電機である。地理的、気候的条件によりこれまでディーゼル発電機に頼らざるを得なかった地域へ、低価格の再生可能エネルギーを提供することができる。また、プロペラ風力発電機の課題である騒音やバードストライクも少なく、周辺環境への影響が少ないのが特徴である。
「マグナス力」とは回転する円柱または球が一様流中(風や水の流れの中)に置かれたときに、その流れの方向に対して垂直の方向に力が働くことを「マグナス効果」といい、こうして生み出される力(揚力)がマグナス力である。野球のカーブボールやゴルフのスライスといった現象も同じ原理によるものである。
既存の風力発電機でも、「台風でも壊れない」ものはあるが、チャレナジーが開発する「垂直軸型マグナス風力発電機」のように、「台風でも発電できる」可能性を秘めた技術は見当たらない。大型の台風一つのエネルギーは、日本の総発電量の約50年分に相当するという国土交通省の試算がある。チャレンジャーはこの莫大なエネルギーを電力に変える風力発電機の実用化を目指している。
台風のような「風速変化」と「風向変化」の激しい環境下でも、安定して発電ができることを、チャレナジーは「台風発電」と呼んでいる。既存の風力発電機のように平時も発電を行いつつ、台風が来襲したときにも安定して電力を供給できる風力発電機のフィリピンでの実証実験を成功させ、国内の離島をはじめとする地域に安心・安全な電気を供給していくとともに、毎年のように台風が訪れるフィリピンなど新興国の無電化地域を電化していくことを目指している(19年7月23日の株式会社チャレナジーのニュースリリースなどより)。