最大銀行BDO、上半期純利益54%増の202億ペソ
資産、店舗網、収益ともに首位、ジャパンデスクも強化
2019/07/28
フィリピンの最大銀行であるBDOユニバンク(BDO、本店マニラ首都圏マカティ市)は、7月26日、2019年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。
それによると、今上半期において、主力の純金利収入が前年同期比(以下、同様)24%増の569億ペソと好調であった。融資が依然堅調に推移、総融資残高は7%増の2兆ペソに達した。特に、消費者や中堅企業向けの融資が好調であった。受け入れ総預金残高は3%増の2兆4,000億ペソとなった。預金残高のなかでコストの低いCASA(当座預金と普通預金)の比率が70%を維持していることも純金利収入の増加につながっている。一方、手数料収入や保険料収入などの非金利収入は29%増の295億ペソに達した。特に、売買・為替益が36億ペソとなり、不振であった前年同期から急回復した。
全国53カ所に国内支店・オフィスをオープンしたこともあって営業費用も21%増加したが、増収効果などにより純利益は54%増(手許計算)の202億ペソへと大幅増加した。2018年の年間純利益は前年比17%増の327億ペソで連続最高益更新を継続したが、2019年も好調な推移となっている。BDOは、2019年純利益目標を18%増の385億ペソと設定しているが、上半期時点で達成率52%となっており、連続最高益更新が期待される。
BDOの資産規模トップの座は一段と強固になっている。2018年末の総資産はフィリピン銀行業界で初めて3兆ペソを突破したが一段と拡大している。財務体質の改善も進んでおり、上半期末の総不良債権(NPL)比率は1.2%と安定、不良債権貸倒引当率は163.2%と高い水準を維持している。また、自己資本は3,508億ペソに増加、バーゼルⅢ基準による自己資本比率(CAR)は14.2%、普通株中核自己資本(CET1)比率は12.6%で、中央銀行の各々の最低基準である10%、8.5%をかなり上回っている。
BDOは、フィリピン全土に1,300店以上の店舗、4,000台以上のATMを有している。また、ジャパンデスクを設置しており、日系企業向けサポート体制が充実している。日本企業のフィリピン進出増加に対応すべく、日本の国際協力銀行(JBIC)や有力地方銀行との提携を進めてきている(19年7月26日のフィリピン証券取引所回覧05212-2019号などより)。
それによると、今上半期において、主力の純金利収入が前年同期比(以下、同様)24%増の569億ペソと好調であった。融資が依然堅調に推移、総融資残高は7%増の2兆ペソに達した。特に、消費者や中堅企業向けの融資が好調であった。受け入れ総預金残高は3%増の2兆4,000億ペソとなった。預金残高のなかでコストの低いCASA(当座預金と普通預金)の比率が70%を維持していることも純金利収入の増加につながっている。一方、手数料収入や保険料収入などの非金利収入は29%増の295億ペソに達した。特に、売買・為替益が36億ペソとなり、不振であった前年同期から急回復した。
全国53カ所に国内支店・オフィスをオープンしたこともあって営業費用も21%増加したが、増収効果などにより純利益は54%増(手許計算)の202億ペソへと大幅増加した。2018年の年間純利益は前年比17%増の327億ペソで連続最高益更新を継続したが、2019年も好調な推移となっている。BDOは、2019年純利益目標を18%増の385億ペソと設定しているが、上半期時点で達成率52%となっており、連続最高益更新が期待される。
BDOの資産規模トップの座は一段と強固になっている。2018年末の総資産はフィリピン銀行業界で初めて3兆ペソを突破したが一段と拡大している。財務体質の改善も進んでおり、上半期末の総不良債権(NPL)比率は1.2%と安定、
BDOは、フィリピン全土に1,300店以上の店舗、4,