三越伊勢丹の開業21年に、野村との共同開発事業

タワー型コンドミニアム4棟の完工は27年予定

2019/09/25

 三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹、本社:東京都新宿区)、野村不動産(本社:東京都新宿区)、フィリピン大手不動産企業のフェデラルランド (本社:マニラ首都圏マカティ市)は共同で、フィリピン・マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)地区に位置する、フェデラルランドが開発したグランド・セントラルパーク地域において、分譲住宅及び商業施設の不動産複合開発に取り組んでいる。

 「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」と名付けられたこの複合施設開発事業は、「グランドハイアット・マニラ」の隣接地での分譲タワーマンション4棟(地下4階~地上最高で51階、合計約1,400戸)と、下層階での商業施設(地下1階~地上3階)を組み合わせた開発であり、日系デベロッパーと日系小売企業参画によるフィリピンで初めての複合開発プロジェクトである。三越伊勢丹が主導する商業施設は約3万平米、そのうち賃貸面積は1万7千平米、テナント数は100以上、施設名は「MITSUKOSHI」と予定されている。
 
 既に、三越伊勢丹、野村不動産、フェデラルランドの3社による不動産開発合弁企業「サンシャイン フォート ノース ボニファシオ リアルティ デベロップメント社」(所在地:タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティ)などが設立され、「サンシャイン フォート ノースボニファシオ」開業に向けての準備活動を本格化させている。三越伊勢丹からは安藤順司氏が着任しており、20名以上の現地スタッフとともに、特に先行開業予定の商業施設開発に向けた準備を加速させている
 

 この合弁事業は、当初、商業施設部分は2020年開業、その後タワーマンション4棟が順次竣工、2024年に完工と予定されていた。しかし、9月20日に公表された『三越伊勢丹ホールディングス レポート2019』WEB版においては、「2021年に低層階での複合商業施設と、2027年に分譲タワー型コンドミニアム4棟が完成予定」と記載されている。当初予定よりは多少遅れる模様である。